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日本経済新聞を読んで(2022.12.25-26)

日本経済新聞を読んだ感想をまとめました。

日経新聞12月25日朝刊1頁
見出し【硬直財政 成長阻む悪循環】

記事「2023年度予算案は一般会計で114兆円と過去最大。しかし社会保障費と国債費、地方交付税の3つで80兆円に迫り、歳出の7割弱を占める」
感想:結局日本が成長しない理由はここなのだろう。114兆円もの巨額の財政に対してそのうちの80兆円が攻めのためではなく守りのためにお金が流れていく。残りの34兆円をどう使うか?もちろん必要経費もあるので残った予算はほとんどない。その残った予算も官僚同士の綱引きで縦割り行政に流れ込む。これで日本が成長するはずもない。法人税や所得税、消費税で多くの収入があったとしてもその7割は守りのために使われている。
記事にも書いてあるが、この20年の平均成長率は日本が0.6%に対して、アメリカ(1.9%)、イギリス(1.5%)、ドイツ(1.1%)とダブルスコア、トリプルスコアで負けている。
そしてさらにすごい事実はこの間の税収や社会保険料などの政府収入はアメリカ(2.6倍)、イギリス(2.3倍)、ドイツ(1.8倍)に対して日本は1.3倍である。
すべてにおいて日本は取り残されてしまった。この事実をしっかりと直視して今までのやり方を変えていかないと本当に手遅れになる。

日経新聞12月26日朝刊1面、3面
見出し【コロナ病床 低稼働でも補助金3660億円】

記事「コロナウイルス患者用の病床に支払う国の補助金が実績の伴わない病院にもつぎ込まれている。全国の公立病院の経常損益は19年度は980億円の赤字だが、20年度に1251億円の黒字に転換、21年度も3256億円の黒字だった」
感想:これは両方の意味で仕方がないと思う。最初は医療ひっ迫だとか入院する病院がなく自宅で亡くなる方がいる、症状が軽い患者はビジネスホテルを使うなどかなり混乱した。そこに対して国が病床の確保のために補助金を出したことは間違っていないと思う。何が正解かはわからない状態で、正解が分かるまで待っていては手遅れになってしまう。といった意味で仕方がない。
ただそのまま補助金の支給を続けることがよかったのか。これは疑問が残る。病院側の意見としては短期間で補助金の基準が変わってしまったら何もできないということなのだろう。もっともらしい意見だが、緊急時に対応するのが病院なのではないか?そこをコントロールするのが厚生労働省ではないのか?頭のいい人ほどもっともらしい説明をして周りをなんだかわからないけれども納得させる。あの人が言うんだからそういうことかとさせてしまう。そこを疑うこと、それはある面では正しいがある面では違うとはっきり伝える人が必要なのではないか。そういう人が国や団体のトップにいないのが仕方がないというか残念である。

以上、12月25日と26日の日本経済新聞を読んだ感想です。毎日、政治のことばかり考えているんだなと改めて思いました。

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