吉屋信子という作家をご存知でしょうか?

 知るひとは知る、という作家なんですよね。

 ここ数年、百合文化がまたぱーーっと広がりましたな。

 百合ないしはレズビアン系の女×女のエンタメというのは、まあともかくぱっとしなかったんですよ。あるこたある。だがしかし必ずしもぱーっとは広がっていないというか。

 戦前の少女小説のそれは男女共学でない中でのそれだし、少女マンガにしたって70年代半ばからもう男女恋愛がひたすら中心になってしまい。80年代からやおい~BLという流れが出てきて、これがまたいろーんなパターンの恋愛事情をこれでもかとばかりに描いてくれた訳ですね。

 何だかんだでその時期全てをマンガやら同人やら小説書きとかやってきて見ているだけに、現在の百合のいきなり弾けた様なブームというのにはびっくりなんですよ。

 で。

 その百合文化を語る時にまず! 「花物語」の話題が出てくるのですよ。 その作者が吉屋信子です。実際この方結婚せず、女性のパートナーと一生連れ添った訳ですが。

 だがしかしその最初期以外、殆ど! 表向き女×女な小説は出していないのですよ。「殆ど」というくらいですから、皆無という訳ではないんですがね。

 ちなみにワタシが十年くらい前、研究していた時に作ったリストがこちら。エクセルで作ってスプレッドシートで上げてみました。https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nJIVEXc63de9Y5o1YrLYCTOmICXQ0Omk/edit#gid=1632183087

 誰もきちんとした作品リストを細々としたものまで蒐集してまとめていなかったから作ったのですが、どうやら「研究」として提出できる「形」になっていなかったようなので、やっぱり皆誰でも使えるWeb共有の方がいいかな、と思って出してます。

 しょーじきこのテの研究はともかく一番ベースの部分が開拓されていません。昭和初期の家庭小説というのはそういう分野です。何故か論文となると単品の小説の研究に行ってしまうことが多い様に、その研究していた当時思いました。

 なのでともかく「こんな書籍があったんだぜ」と、その中からワタシが思ったことをしばらくはこちらでも出して行こうと思います。

 ところでここのnoteのエディタ、改段ごとの空きが広いのはスマホ対応なのでしょうかね?

 




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