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「ひとつの記事が次の記事を書くチャンスをくれた。人の心を動かすのは物語」


ライターとしてやりたいこと


10月は、7月にライター以外の仕事を辞めて以来、一番時間がある月となった。師匠の川内イオさんより、「時間がある時は焦ってなんでもかんでも手を出さずに、ポートフォリオを整えて、自分の仕事についてnoteに書くといいよ」とアドバイスをもらった。

10月のうちに、これまで取材させていただいた記事について書いておきたいと思う。イオさんの稀人ハンタースクールで学び始めたのは今年3月。2021年9月に会社退職後は、人材業界や人事の仕事をしながら、アウトドアメディアの記事や人材紹介会社でのインタビュー記事を書かせてもらってきた。14年半リクルートの人材紹介事業で人の人生やキャリアの岐路に向き合う仕事をしてきたので、もっと人の人生にフォーカスした取材がしたい。取材を通して、世界を明るくしていけるような仕事がしたいと思ってスクールに飛び込んだ。

3月6日から毎週1回の講義を受けながら、座学で学ぶことを実践で磨いていきたいと思うようになった。当時も取材執筆の仕事はしていたが、人の人生にフォーカスしてじっくり話を聞ける仕事をしていなかった。人材紹介会社でのリサーチャーというお客さんにメールを送る仕事をメインにしていた。キャリアシートや職務経歴書を読み込んで、顧客の特性や希望を読み取り、キャリアコンサルタントと会いたいと思ってもらえるような文章を書いて送る仕事だ。顧客の心に文章が届けば返信をくれる。

人材紹介でのキャリアコンサルタントの仕事を離れ、サポートの仕事を始めて1年が経つ頃、もっとダイレクトに人と関わりたいと思うようになっていた。スクールで学び始めた3月、別の人材紹介事業を営む経営者からスカウトについて相談を受けた。その経営者の方はご自身でキャリアコンサルタントとしてスカウトメールを送り、面談を行い、転職活動に伴走している。
現状をお伺いして、経営者の方がどんな人なのかがわかる記事を作って、HPやサイトに掲載してみませんか?と提案した。
やってみましょう!と言ってくださり、スクールで学んだ稀人ハンター式の取材を実施。企業のnoteアカウントも作った。

忘れもしない2023年3月22日、取材。
経営者の方の人生についてお話しを聞いた。原稿を書いた。
2023年4月17日、記事公開。
最初は記事を4つに分けて欲しいとのことで1ー4に分けてnoteに投稿した。

記事を公開して6日目、寺平さんからLINEがきた。
記事を読んで「一緒に働きたい」との連絡が直接寺平さんにきたのだ。
ふたりで一緒に喜んだ。「スカウトメールが届いた方が読んでくれて返信くれたらいいですね」と話していたが、寺平さんの事業への想いに共感して「一緒に働きたい」と連絡をくれたのだ。

4月に入社した執行役員のテルさんの記事も作ろうという話になり、取材をさせていただいた。

寺平さんの記事を読んでおふたりの方が連絡をくれたうちのひとり、彩乃さんが8月に入社し、取材させていただいた。

今は月2回寺平さんにお話しを伺い、アウトプットのサポートさせてもらっている。

人の心を動かすのは単なる言葉ではなく、その人がもつ物語なのだと思う。
言葉は便利だけど意味を限定する。でも物語は絵画と同じように、受け取り方が自由だ。ひとつの物語を読んで、どう受け取るのか、どんなところが印象に残るのかは人それぞれだ。求人情報誌に記載されている、給与条件、労働時間、休日、福利厚生などの情報はもちろん大切だ。
でも、小さな規模で事業をやっている会社、経営者との距離が近い、二人三脚で事業をやっていく必要がある会社では知っておきたいことがある。
その人がどんな想いで事業を立ち上げたのか、その人はどんな人なのか。
その想いに共感することができて、その経営者に惚れ込むことができたら、経営者も働く人もめちゃくちゃハッピーだ。結果、事業を前へと進める最強のパートナーとなってくれる。

リクルートエージェントでキャリアコンサルタントとして働いている時、
ある福岡の50名ほどのベンチャー企業があった。社長が学生時代に立ち上げた事業。当時は全国でその事業に取り組む企業はそこしかなかった。ここからもう一段アクセルを踏むために、営業を募集した。どんな人が欲しいのか、社長がリクルートに来て説明してくれた。社長もまだどんな人が欲しいのか言語化ができていなかった。でも、社長は自分がどんな想いで事業を創ってきたのか、こんなにしんどいことがあった……。と自分の物語をご自身の言葉で語ってくれた。その話を聞いて、この社長と合いそうな人を紹介したいと思った。毎日、求職者の方とお会いするなかで、この方なら絶対社長と合う!と思った人がいた。企業情報はもちろん伝え事業には興味を持ってくれたので、「とにかく社長に一度会って欲しい!」と伝えた。社長も、どうしてもこの人と一緒に働きたい!と熱量高くアプローチしてくださり、入社となった。営業から入社したその方は、企業規模が数年で50名から200名と急拡大していくなかで活躍し、人事のトップになった。
 その方が入社された後、社長がお礼を言いに会社まで来てくれたことが嬉しかった。「採用したい人物についてきちんと言語化ができていないなかでどうやってマッチする方を探したのか?」と社長から質問をいただいた。
当時の私は感覚、直感です……と答えていたけれど、今なら言える。
私のなかで社長とその方の物語に共通する部分を感じた。例えば迷った時の道の選び方など。ふたりの物語がどこかで繋がる気がした。

彩乃さんは、寺平さんの物語に心を動かされ、寺平に連絡を入れてくれた。

「物語」の力は大きい。
稀人ハンター川内イオさんから学んだ「人生ストーリーを描く記事」は、これまで私が携わってきた採用領域においても、企業や人の力になれると思っている。記事がバズらなくてもいい。届いて欲しいひとりに届くことが大切だ。
これからも物語をつづることで、まだここにない出会いを紡いでいきたい。

人は「人」に惹かれる。
人の心を動かすのは物語だ。


想いひとつに一緒に未来をつくっていく仲間との出会いをつくりたい。
言葉にはその力がある。


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