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デトロイト美術館の奇

『デトロイト美術館の奇跡』
原田マハ 著

静かで優しく
深い愛情からくる強さが
奇跡へと繋がっていく
とても素敵な物語でした

この作品は史実に基づいたフィクションで
デトロイト市の財政破綻のため
珠玉のコレクションが売却の危機に
同時に美術館閉鎖の危機にも陥ってしまう
その危機を救うのは。。。
一つの作品を主軸に奇跡が起こるストーリー

第二章のロバート・タナヒル氏というコレクターを除く
主要登場人物は架空の人物

原田マハさんが取材した人たちのイメージを
ミックス、シャッフル、抽出して
キャラクターが作られたそうです
(巻末 対談 アートは友だち、そして家族 より)

デトロイトが財政破綻により
デトロイト美術館の所蔵品を
売却する話しがもちあがったのは2013年
たった10年前のこと
心温まる奇跡は
時代とは関係なく
いつでも、どこでも起こせることができる
そう思えるとさらにあたたかい気持ちになりました


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アートを愛する気持ちは、金持ちだろうが貧乏人だろうが、どんな肌の色だろうが、関係ありません。
彼女は・・・オルタンスは、私たちみんなの友達なんだ。
だから、タナヒルだって友達じゃないか、って思えてきてね


『デトロイト美術館の奇跡』より

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『デトロイト美術館の奇跡』
原田マハ
新潮文庫


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