捨て時、買い時

前回投稿から一か月経ってしまいましたが。

12月は入院し退院し、料理教室に復帰し、おせちを作り、坊さんでないわたしでも、駆け回るような忙しさでした。

年が明けて、やっとのんびりと買い物に繰り出すと、なんとはなしに、モノを新調したいという気分に駆られます。

先日は、普段縁起を担ぐタイプでもないのに、その日が寅の日だったから、という理由で、財布を衝動買い。
いや〜、だって今使ってるやつは古くなってたしネ、と、自分を正当化しようとしても、それだけでは正当化しきれず「寅の日に買って明日の一粒万倍日に使い始めれば、金運最強!」と自分に何度も言い聞かせて、やっと購入。
これだけ理由が揃ってないと、新しい財布も買えかえられないなんて。

でも、それは、私が悪いんじゃないんです。

わたしの中の
「まだ使えるのにもったいないじゃん!」
という声が邪魔するのです。(結局、自分)


もったいない、それは魔法の言葉。
料理に関わる仕事柄、消費期限ギリギリの食材でも、萎びた野菜でも、使わないと気が済まない。それは、フードロスを減らすという面でも良いことなのですが、
物や服も、気に入ってるものはボロが出てきても捨て時を決められず、ずっと使い続けてしまいます。

そもそも、財布を買ったときも、財布を探していたのではなく、いい加減ヒビが入りかけたお茶碗を新調したくて色々見てまわっていたのです。

お義母さんが買ってくれた夫婦茶碗

私たちが結婚したときに、お姑さんが用意してくれた夫婦茶碗は、湯飲みとのセットで、デザインも可愛くて、私のお気に入りでした。それが、もう4年使い続け、夫婦揃って仲良くヒビが入りかけているので、新しくしたいと思って買い物に出かけたのです。

店に並ぶお茶碗は素敵なものばかりでしたが、夫婦揃ってこれ!というデザインにはなかなか出会えず、結局、財布を買って満足してしまったのでした。

まだ使えるしもったいない。
ああ、また出てきた魔法の言葉。
いっそのこと思いっきり割れてくれたら、買い替えられるんですがね。


ちなみに、こんなにモノが捨てられない私ではありますが、料理で失敗したときは、周りがびっくりするほど、あっさりとその料理を捨ててしまったりします。
「不味いわけではないが、美味しくはないし、見た目もイマイチ」そんな微妙なラインの料理を、人前に出すのも恥ずかしく、もうなかったことにしてしまいたい!という強い気持ちから、証拠隠滅をはかってしまうのです。懺悔。




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