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息子とアイスクリームの乱

今日は暑かったので、珍しくおやつに少しのアイスクリームを出してあげた。おかわりしたいと言うだろうなという予想で、適量だと思う量の半分を出した。

「冷たい♡」と言いながも嬉しそうに食べる。食べ終わると「もう1回食べたーい!」とお皿を差し出した。「おいしいよね、ママもアイス大好きだよ。」と答えるとにっこり。

それに加えて「アイスを食べすぎるとおなかが冷えて痛くなるから、おかわりは1回にしようね。」と声をかけると「うん!」と笑顔で答えた。

さて、おかわりを食べ終わった息子。そうなるかな?という親の不安の通り「もっと食べたい!」と訴えてきた。

でも約束したおかわりは終了したのだ。「アイスクリームおいしいよね、もっと食べたいけど、おかわりは1回までだよ。」と答える。

「嫌だ!嫌だーー!」みるみるうちに怒りのスイッチが入っていくのがわかる。

「アイスクリーム食べたいよね。じゃあ、あと一口でごちそうさまはどう?」と息子の気持ちも汲んだ交渉を持ちかけてみる。

しかし「あと一口じゃない!いっぱいなの!うわーん!」と涙がいっぱい流れてきた。

息子の様子を見ていると可哀想にも思える。しかしアイスクリームは美味しいけど適量がある。(食べさせてお腹を壊せば学ぶという人もいるが、わたしは3歳はその適齢期ではないと考えている。)

ありのままを気持ちを受け入れることと、ルールを教えることは別の問題と考え、ルールの枠組みは変えずに思い切り泣く息子をありのまま受容しよう決めた。

ちょうど息子が椅子から降りて、こちらにやってきたので抱っこする。わんわん泣いているので、背中をさすりながら「泣いても良いんだよ、思った通りにならなくて悲しかったね。」「息子のこと大好きだよ。」「アイスクリーム食べたいんだよね、おいしいもんね。でもルールがあるね。」と繰り返し伝えた。

息子は泣いても良い、と大好きだよ、によく反応していたので、親の反応にホッとしているのかな?と感じた。

泣き止んだところで「アイスクリームは美味しいけど、身体に優しい食べ方があるから、おかわりはこれ以上は難しいんだ。でも息子の気持ちもわかるから一口用意したよ。どうかな?」と問いかけた。

息子はぐりぐりとおでこをわたしに寄せて、何かを考えているようだ。

しばらくすると息子が「一口で終わりする…。抱っこで食べる…。」と答えた。

わたしは大袈裟に褒めたい気持ちを抑えて「そうしようね、おいしいの一口抱っこして一緒に食べようね。」と答えた。

ここは大袈裟に褒めない方が良いのかなと判断した。葛藤を素早く乗り越えなくたっていいし、人に甘えても良いと考えたからだ。大人の都合でそれを盛り上げて良い姿としてはならない。

食べてまた笑顔になった息子は20分ほど抱っこされたまま甘えて、また元気に遊び始めた。

今回は前回のnoteと違い、守るべきルールがある場合にそれを変えずに気持ちを受容した事例だ。

息子の意見が通る・通らないは違っているが、いずれの事例も息子には甘えられる存在がおり、どんな思いを持った自分も受け入れてくれる家族がいることを伝えているつもりだ。

明日もまた思うままに、自分の思いを表出できますように🍀

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