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オオカミは悪くない

オオカミは家畜を襲う動物として、人間に殺されてきた。

子供のころ聞かされた物語の中でも、オオカミはいつも悪者だった。
嘘つきはオオカミ少年といわれ、赤ずきんちゃんはオオカミに食べられ、猟師は赤ずきんちゃんを助けるために、オオカミのおなかをはさみで切った。
オオカミがかわいそうだと思った子供は私だけではないはずだ。そう思いたい。

四字熟語でも、オオカミは悪者だ。
狐狼盗難(ころうとうなん)キツネやオオカミのように人に害をなす動物や盗みにあう災害のこと  
*キツネのイメージについてもモノ申したいが今日はオオカミで。
なにかにつけ、狡猾で悪いイメージで引用されるのがオオカミである。

まったくもってけしからん。

オオカミは、複数の家族集団で暮らし、子供たちにたっぷり愛情を注ぎ、お互いの子供たちの面倒を見て助け合う、社会の絆を大切にする動物である。写真を見ただけで伝わる、こんな美しい気高い動物を悪者にしたのは、私たち人間の勝手な都合と傲慢である。

人間が人間の都合で決めたイメージで動物は命を落とす。
犬でも猫でも同じ、家族ガチャではずれを引けば、捨てられたり虐待されたりして命を落とす。
私たち人間は、周りに流され、世間一般で言われていることをまにうけ、のほほんと生活するのをやめなければいけない。大切な動物たちの命、自然、すべてのものが人間のせいで失われる。




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