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ぬか漬けデビュー

念願のぬか漬けデビューを果たすことができた。

きゅうりと大根

初めてのぬか漬けは、定番のきゅうりと大根。

昨晩から漬けておいたきゅうりと大根を取り出し、さっと洗う。
どのくらいの厚みが美味しいのかよくわからなかったので、適当にスライスした。

少し水分の抜けたポリポリとした食感に、鼻から抜ける酸味。

きゅうりの方は少し漬け時間が長かったのか、塩味が強かったような気もしたが、ビールのアテにちょうどよく、きゅっと飲んだビールの苦味ときゅうりのぬか漬けの塩味が仕事終わりの体によく効いた。

大根の方は、冬の甘い大根のおかげが、塩味の中に甘さが感じられて、こちらはこのままでポリポリと永遠に食べれそうな感じがした。

私はビールとぬか漬けの反復運動を繰り返した。
食事の前のウォームアップと言ったところだろうか。

夫と一杯飲みながら、
「ぬか漬け、美味しいね。私が漬けたからかな」
と私が言うと、
「誰が漬けても一緒やろ。これは美味しいなぁ。色々凝りたくなるやつやな〜」
と満足そうに夫はぬか漬けを口に運んだ。

「それならぬか漬けは、お主に任せた」
自分で漬ける気もないくせに偉そうな発言をする夫に、私は若干の嫌味を漬け込んだ冗談を言いながら、明日食べるためのぬか漬けを自分で仕込んだ。

にんじんとキャベツ
カブときゅうりとセロリ
かぶと長芋とアボカド

夫をびっくりさせようと、インターネットで調べて色んなものを糠床に突っ込んでは出して、出しては突っ込んだ。

初めは酸っぱさが強かった気がしたぬか漬けも、日が経つにつれて酸っぱさが和らいでいった。旨みを足すと良い、という情報を仕入れいりこを入れてみたりもした。

▶︎ にんじん
漬かり具合が浅かったのか、ちょっと硬かった。割と味の濃いにんじんを使ったので、多分もうちょっと漬ければ、めちゃくちゃ美味そうだ。リトライする。

🥕

▶︎ きゃべつ
ああ、こいつは、葉の間までぬかを入れないといけなかったやつなのか?!
そうか、そうなんだな。むむむ。
ということで、表面しか漬かっておらず、こちらもリトライしま〜す。

🥬

▶︎ かぶ
んま〜。正直に言うと、加熱したかぶに私は興味がない。可愛いフォルムは好きだが、かぶが我が家の食卓に登場することはない。
だがしかし、うまいなかぶ!!
かぶの甘さが引き立って、水分たっぷりの柔らかいかぶが私の胃の中にどんどんと入っていく。

かぶの絵文字なかった~

▶︎ セロリ
セロリ。子どもの頃は苦手だったセロリ。
なんておしゃれな野菜なんだセロリ。
しかし、癖が強いぞセロリ。
……と思っていたが、うまい。シャキシャキとした歯応えと、あのクセの強い感じがいい。実はうまいのか? セロリ。新しい扉が開いた瞬間であった。

育ってきた環境が違うから~♩

▶︎ 長芋
ねっとりとして、それでいてサクッとした歯触り。
何? このツンデレ感。
しつこそうなのにあっさりしている。ただの白い芋じゃない! 侮るなかれ、長芋。
酒のつまみに最高だぜ〜!!

これは素材的に別の袋で漬けた方がいいのかな?

▶︎ アボカド
変な名前だな、なんてずっと思っててごめんって。ずっとずっと大好きだよ、アボカド。
あのカドを曲がった瞬間に、パンを咥えたあなたとぶつかるような運命的な出会いをしたかった。
こっくりとした味わいに糠床の酸味と塩味が絶妙で、今のところあなたが一番好きです。

暫定一位
そしてお供に一番搾り

糠床と野菜だけでこんなに楽しめるとは、ぬか漬けデビューして本当によかったと心から思う。
豆腐とかチーズとか、季節ごとに違うお野菜をつけてみたいなあと、今からワクワクしている。


ぬか漬けを作る。


それだけで、丁寧な生活をしているような気になってこの一週間、満たされるような気持ちになった。

慌ただしい毎日の中で、糠床から出した野菜を木でできたまな板の上で切り、皿に乗せる。
子どもたちの様子がどうだったとか、明日の天気がどうだとか、たわいもない話をしながら、ぬか漬けをツマミに大好きなお酒を飲む。

ただそれだけのことが、そんなゆっくりとした時間が、幸せだなと感じる年齢になったんだと気づいた。




ズボラな私でも簡単にできるという噂の無印のぬかどこを使いました。
すぐに使えて毎日のかき混ぜも不要。
容器も不要で、野菜を入れて冷蔵庫に入れておけばOK!!

レビューではしょっぱい・酸味が強いと言うのも見受けられましたが、漬け時間が短めだったからか、日が経ったからなのか、私は正直そんなに気になりませんでした。

ビール酵母を使ってるらしく、ビール好きなのも良かったのかもしれません。
なんて、適当なことをいってみたりして。



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