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捨てし詩文、燃えし思想、削除せし短歌雑片へのレクイエム(又、愛)(8/6,31)
8/6、31
死と生と虚無と愛とを闡明し夜と朝との境より踏む
天下りし煌めき、落つる星のごと輝きて手元へ天降し幾多の詩編、思想的雑文、連星のごとき短歌。
吾が掌に遊び、吾が手に拠り消えて去った耿々たる光の粒、光の粒。一つは黄金、一つは銀、一つは鉄、あるは合金の赤黒き金色。一つとて偽金は無かったやもしれぬ、否、一つとて偽金は無かった。吾、自殺企図強かりし秋、進みて消えゆきし、一つ一つの光の命。つ
狩野川(9/2,18)
9/2
短歌はミニノート、雑文は大きいノート。
それは只の形だけど、やりやすいや。
午前9時の狩野川は川面がキラキラ陽を反射してキレイ。川鵜も沢山いる。そんな中、院内で患者さんの悲鳴が聞こえる。まあ、いつもの日常である。
狩野川に川鵜のとまる暑き日の悲鳴に慣るる病院の吾
川岸には道路があって、車は通らず、ジョギングや散歩、自転車の人達が通る。云わば市民憩いの河原の道なわけだ。私は彼等が愛するよ
猫の写真集の余白に書いた文章(8/6)
今度の入院、姉より賜りし猫達の本。
気狂いも、自死も、正気より楽だと思っていた。多分、それは本当にその様な面も僕のような、一風変わった人間には、その個人には本当だろう。だが、総体として、「人間」としてこれらを見ると、「苦」いじょうに「苦」であった。「夜露死苦」なんて、気軽に恐ろしい言葉を使う人間を本当に馬鹿にしていた。だが、僕も同程度に愚昧であった。「おならブーブー族」と暴走族を呼びならわした方が
短歌、70首くらい(8/7~9/13)
(ミニノート等に書いていた短歌、ほぼ全部)
(日付不明)
春の夜の花の散り行く川の面にオフェリアのごと悲しみは逝く
輝きて輝きたのち夜あればその裡にすら光宿らん
星と人と花と岩とを守る人に数多甘露の香油の薫る
母と子と子と母を思う愛の果て悲しみを越え胸宿る色
星の人バラやキツネの友のため涙一粒宙へふりまく
8/7(原爆についてのもの)
「葉月なる六日九日十五日」吾神恋うる心加えん
ヒューマニタリアン(9/16)
もう、2ページでこのノートもお終い。大体ではあるが、一カ月に満たない日数でよくこんなに書いたもんだ。それだけ罪の意識のあった、ということか。恩人への、親族への、子どもたちへの。このノートはもう終わるが、当然僕の日常は続いていく。続けなければならぬ。どのようなものとして?出来得る限りの光と彩り、明るい音と楽の音で彩ろう。
ここは明確にしておくと、精神の専門の病院であるらしい。入院してから知ったが、そ
秋に書いた短歌、26首
11/14
不惑なる首のたるみし中年がブランコ漕ぎぬ秋の公園
パトカーが不審がらぬは不審なりブランコを漕ぐ中年の秋
メモ帳に短き歌を書きををり揺れるブランコ揺れるペン先
愛の果て秋の果てなるブランコに一人淋しく書ける楽しさ
雨よ降れ止みにし雨よもっと降れ不敵な笑みを吾にもたらせ
交通の標語の添削せし吾に雨降りくればほどく緊張
雨宿りせし病院のベンチにて緊張求め開くメモ帳
秋来れば散れ