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研究ノート

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地域おこし協力隊 思ったのと違った!リアリティショックにどう対応するか

地域おこし協力隊 思ったのと違った!リアリティショックにどう対応するか

みなさんの周りには地域おこし協力隊の方はいらっしゃいますか?

2009年に制度化され、初年度31自治体89名でスタートしてから2021年度では1,085自治体6,015人まで広まっています。政府は2026年度までに10,000人に増やすという目標を掲げ、さらに事業を拡充していく方針です[1]。

任期修了後、そのまま活動していた地域または近隣市町村に定住する隊員は約65%と報告されていますが、一

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農村計画学とは 地域実践科学である 研究者は理論に基づく貢献を

農村計画学とは 地域実践科学である 研究者は理論に基づく貢献を

農村計画学は「農山漁村の問題の解決を目指す実践的な問題解決学」とされてきました。しかし、VUCAの時代といわれるなかで、何が「問題」であるかを定めること自体が難しくなってきています。あらためて、現代に求められる農村計画学と研究者のあり方とはいかなるものか、摸索していかなければなりません。そのためにも、これまで農村計画学を築き上げてこられた研究者の方々から学ぶことは多いです。

今回は私の恩師が20

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地域に根ざした教育は子どもの定住志向に影響を及ぼすのか

地域に根ざした教育は子どもの定住志向に影響を及ぼすのか

地域の歴史や文化、産業などを学ぶ授業を受けたことはありますか?私は地元農家さんの芋掘りの手伝いや職場体験などをしたおぼえがあります。

こうした「ふるさと学習」や「地域に根ざした教育」を行う意図として、子どもたちに地域のことを知ってもらって、できたら愛着を感じてほしい、その上で将来的には地元で生きていくという選択肢も持ってもらえたら…という地域側の願いがあると思います。

しかし、実際これらの教育

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