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失恋から始めるわたしのはじめかた⑬

匿名にした。
私はこのブログを通して、「こんなことがあってこんな風に考えて今まで生きてきた人がいるんだよ」っていうのを書きたいのだけれど、それに”私という個人”が邪魔をするなら、私の情報はいらないかなと思った。ちなみに「かねこ」は、昔無料の姓名判断で自分の下の名前に合う苗字を検索したときに出てきた苗字です。

では進めていく。

🌸ここまでの流れ
失恋をきっかけに自分探しをすると決めた私は心理学に出会い、大学院へ行くことに。やりたい研究(サイコドラマ)ができる東京のS大学院へ受かったが、本当にここでいいのだろうかと悩み始める。

前回の続きから↓

さて、最初にまずめちゃくちゃ恥ずかしくて、めちゃくちゃムカつかれそうなことを書かなきゃいけない。
別に書かなくてもいいんだけど、自分の話だから、こう思っていたんだってことは認めていきたい。

うわー、恥ずかしい。。うわぁ。。いうよ。

私はS大学を受けた際、「わざわざ社会人をやめて、マイナーな研究をするために、わざわざみんながあまり知らない東京の大学へ行く、人とは違う独特な判断で独自の道を歩いている」というスタンスを持っていた。

うわー、恥ずかしい、あさましい。穴があったら入りたい。。

何もなかった私にとって、独特のセンスで独自の人生を歩むという選択はとんでもなく魅力的に思えたのだ。サイコドラマは、もちろん私が演劇が好きで自分の得意を生かせる心理療法だから学びたいと思ったが、マイナーであること、名前がちょっとホラーっぽいこと、東京か九州の一部でしかやっていないことなど、私の独自性欲を満たすのにすごく適した心理療法だった。なので、サイコドラマが研究できることは私にとって必須になっていった。

しかし、S大学の合格者オープンスクールに行ったところ、「サイコドラマの研究をできると思うけど、はっきりとできるとは言えない」と言われた。
ガーン。。😱😱😱

(サイコドラマを研究している先生のゼミに入れるかどうかは、大学院のメンバーによるらしい)
サイコドラマが研究できるからS大学を選んだのに、できなければS大学院入る意味はなかった。。
が、私は研究計画書にどーんとサイコドラマと書いたし、S大学の教授の過去論文を使って計画書を書いてアピールしたし、ま、まぁ大丈夫だろう…大丈夫にしてくれなきゃ困るからね!!と思った。

そして、7・8・9月はそのまま過ぎさり…。

10月くらいだっただろうか?
周囲の人たちの大学院が決まり始めた。
その中には世間的に名の知れた有名大学へ行く人もいて、私の学歴信仰心が素直に暴走し始めた。

いいなあ、みんな自由に大学が選べて。
私だってサイコドラマが研究テーマじゃなかったら、ほかのかっこいい憧れの大学受験するのに。
S大学でもし万が一サイコドラマが研究できなかったら、どうしよう…。
そもそも、専門家の教授がいたとしてもサイコドラマの研究ができるかわからないなら、ほかの大学に入って無理やりその研究をしてしまえばいいではないか。原理的にはできるはずだ…。

だったら、もっと有名な大学へ入ったほうがいいんじゃないかな…。
あんなに「〇〇の水谷さん(私の本名)」と言われるのは嫌だと思っていたのに、ここへきて私が一番「〇〇のわたし」になりたがっていた。ただの「わたし」でいるのに自信がもてなかった。

↓参照

でも、まぁ、考えても仕方ないので、とにかくサイコドラマの見聞を深めて、絶対にサイコドラマが研究できるようアピールしようと決めた。そして少しでも頑張っているのをアピールするために、学会へも行っておこうと決め(S大学の先生も当たり前に来ているだろうし)、その年の心理劇(サイコドラマ)学会in九州へ行ってみた。

が、、、しかし、、、学会にS大学の先生の姿がなかった。

S大学受験前に受験を検討していた、K大学とR大学の先生はいて、お話を聞いたところ、最近S大学の先生はサイコドラマに顔を出されていないし、S大学の先生は最近サイコドラマをやられているかわからない、とのことだった。。

うそぉぉぉぉ。。。。😱😱😱😱
私はいよいよ焦り始めた。
何度も言うように、S大学でサイコドラマの研究ができなければ、行く意味がないのだ。

私の学歴信仰サイコドラマができない可能性がある、というWショックブッキングによって、このままS大学では私の進みたい道に行けないのではないかという不安が増した。この時期は、ほぼ毎日、銃撃戦の夢を見ていた…。🔫⚔️

しかし、私のいい所は楽観的なところだ。

悩んでいても仕方ないので解決策を考えた。
学会が終わってもまだ1月。まだ後期試験には間に合うし、当初考えていたK大学とR大学を受験しなおすか?
でも、また同じように本当に研究できるか不安になって同じことで悩まないか…?しかも、また試験対策から始めるとなると、金銭的にも体力的にも時間的にもしんどい…。(この時まだ正社員で検査技師で働いてます。)それに、まだS大学で完全にサイコドラマが研究できないとも決まったわけでもない…。

不安で先が見えないときは、昔からすがっていた指標にどうしてもすがってしまう。私の学歴主義がまたひょっこりと頭を出す。もっと有名な大学をめざした方がいいのではないか。それだったら最悪サイコドラマが研究出来なくても、そんなに失敗したと苦しむこともない。今ならまだ間に合う。せっかく受けなおすなら、誰もが知っているもっと有名な大学に…。

そこで新しい志望校として出てきたのが、大阪のR大学だった。
ここはサイコドラマはやっていないが、それに似たドラマセラピーの専門家の教授がいる。そして名の知れた大学である。

私は急ぎ大阪へいき、R大学教授のドラマセラピーを体験しに行った。体験した感じ、即興で自発的に動いていかなくてはいけない要素がより強い心理療法だと感じた。演劇使ってるし、ドラマセラピーでも…いいのかも??

私はもう自分でどう選べばいいのか分からなくなっていて完全にドツボにはまってしまった。

この時の選択支は4つ。
1.このままS大学
(教授と面識なし。サイコドラマやっているか不明。研究できるか不明。)
2.東京のK大学を受けなおす
(教授と面識あり。サイコドラマの研究出来るかどうかはS大学同様その時の生徒次第と言われた。が、善処すると言ってくれた。信頼できる先生)
3.東京のR大学を受けなおす
(教授と面識あり。先生がサイコドラマの研究絶対できると言ってくれた)
4.大阪のR大学を受けなおす
(教授と面識あり。サイコドラマではないが、可能性が広がる。)

その時の私の迷っていた点において、表にまとめてみた。↓

う~ん。。
しかし、じぶんの頭をこうやって整理して考えていったが、一向にどうしたらよいかわからなかった。だって、やっぱり〇があったり×があったり、三角があるから迷うわけで、結局、何に迷っているのかわかっても、私がどうするか決めなきゃいけないのだ。そしてそれに正解はない…。

受けなおすとしたら、K大学がバランスがいい気がするけど、本当に受けなおして後悔しないだろうか。

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☆表について

本当は、当時は、ブレインストーミング法の一人verのように、この大学だったらこの可能性があるとかないとかを、とにかく付箋に大量に書き出し、それらを似通ったもので集めて、要素をあぶりだし、整理していく方法をとっていったけど、

最近、今になってもいろいろ悩むが、何か選ぶのに迷っている事って、だいたい、金銭面の問題・時間の余裕の問題・体力の負荷の問題・人生好転の可能性の有無・安心感・世評・自己評価の7点が必ずかかわっている気がしている。(全然研究ではないので、ただの主観ですが。)

そして、何かをすごい迷っている時って、迷っている事象を見ると〇〇にするか△△にするかなんだけど、それを抽象化すると、人生におけるアクションを起こすか起こさないかという大きな二択である、ことが多いということに気が付いた。(もしよかったら、最近悩んでいることで考えてみてくださいね。)

なので、表はこのような項目になっています。
当時はここまで頭が整理できなかった。
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考えあぐねた結果、
出した私の答えは…

S大学のままでいくことにした。

つまり、今は人生におけるアクションを起こさない、という選択だ。

どのみち、どの選択を選んでも不安は残る。
だったら、いつもと違う行動をしようと思った。

自分の行動選択の実験だった。

私は何か不安なことがあると、結構な確率でアクションを起こして、その不安な状況から逃げる人間だ。
元カレにも別れ際に言われた。「いつも楽な方向に逃げるよね。」って。
今回は楽とか楽じゃないとかじゃないけど、アクションをいつも起こしてしまう。動き続けてしまう。

今回だって、検査技師辞めて心理師になろうとしてる。
焦るなわたし、いったんステイ。
不安なままとどまることを実験しようと決めたのだ。

実験、と思うとすっごく楽になったのを覚えている。
ダメな可能性だって十分にある言葉だからだと思う。
そして、実験、という言葉の響きにはワクワク感がある
ダメだったら、また次の手考えよう!と思える気楽さで、分からない道を進んでいける。

不安なことなんていくらでもあるし、正解がない選択なんていくらでもある。でも、何かしら選んで生きていかなきゃいけない…。
そんなとき、どうしたら自分が楽でいられるか、実験データをたくさん集めて、これからの人生に生かしていこうと思った。

今までとにかく山の頂上を目指して進んでいくのが私の道だった。
それは迷いがなくて、すごく楽だった…!

すごく楽だったけど。もうバイバイ。
その山に本当に登りたかったのか、私はもうちゃんと自分で考えなおし始めてる。そして多分、私の登りたい山じゃなかった。ごめんね、ありがとう。今までの山路。

私にとって、大学院選びは、自分の考えで自分の道を選ぶための、実験の始まりだった。
(その後、行くと決めて、大学院のオープンスクールに間に合わなかったから大学のオープンスクールに出向いてS大学の先生とお話しできて、何とかなりそうな予感がして、研究出来そうな可能性が68%くらいに上がった。)

未知の世界に飛び込むって、すっごく怖い。不安定だし。
自分に自信がないから何もかも間違っているように感じる。

さて、ひかれたレールから外れて、自分の道を進もうってなると、自分で決めなきゃいけないことだらけで、決めた後の責任も自分で追わなきゃいけなくて、すっごい神経すり減らされる。。

そんなのあたりまえじゃんって思う人もたくさんいると思うけど、私にとって今まで正解のない問いってそこまで知らなかったから。やりたいことっていうより、やるべきことに向かってた感じだったから。自分じゃない誰かのきめた行動指標があってそれ通りに進めば責任も負わなくてよかったから、自分を殺して生きるのは、ある意味すごく楽だった。

こんなにも、まだ中途半端な自分の軸で価値判断して物事を選ぶのが辛いんだって、知らなかった。28歳にもなって(この時点で28歳になってます)、自分の軸がなくブレブレなのがもそもそもおかしいんだろうけど、こんなにしんどいのに、こんなに頑張ってるのに、水面下で起こっていることだからこの苦しさをどう表現していいかわかんないし、誰かに頼れるものでもないと思ってたし、孤独で辛かったなぁ。。

人に相談できるようで出来なくて、抱えて爆発するタイプです。はい←

さて、次はそろそろ大学院へ入るのかしら?
でも、2年間は男に頼らないと決めて、彼氏作らないと決めた、26歳の2月から、丁度2年がたっていました。

≪⑭へ続く≫

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前回からだいぶ時間が空いてしまった。
今回はどう選んだかを整理するのに結構時間かかってしまった。
でも、日々の相談業務で、今回のわたしのようにどっち選んだらいいかわからない悩みを抱えている人と対峙するときに一緒に考えて、ああ、私ってこうやって選んできたんだっていうのが自分でわかってくる感じがあって、やっと書けたって感じ。書けてよかった。
クライエントさんに支えられる日々です。感謝、感謝。
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