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これからの社会に必要な学校って?変わりつつある教育の今を伝え、共に学びの在り方を考える『学び3.0』出版プロジェクト始めます

これまでにないコンセプトを掲げ、次世代の学びを探究している「地域を旅する大学 さとのば大学」。

さとのば大学は、社会起業家の信岡良亮が構想を打ち立て、クラウドファンディングで1000万円を超える資金調達を経て、2018年に設立した市民大学です。

現在設立から5年が経過し、その間、言うまでもなく社会はめまぐるしく変化しています。では果たして、教育の在り方はどう変わってきているでしょうか。

今回、さとのば大学発起人である信岡が、新たにクラウドファンディングに挑戦します。これまでの経験やビジョンをまとめた宣言書としての『学び3.0』を出版し仲間を募りたいと考えています。

その背景には、信岡自身が感じてきた学びへの危機感と、変化の兆しが見え始めてきた教育の在り方への期待感がありました。

今回の記事では、プロジェクトに至った背景や想いを、信岡の視点でお伝えします。


ごあいさつ

こんにちは。「地域を旅する大学 さとのば大学」発起人の信岡良亮です。

突然ですが、あなたは今の学校教育にどれくらい納得していますか?

いま日本は「正解のわからない時代」と言われ、ビジネスや人々の暮らしは大きく変容を続けています。多くのものがデジタル化され、ChatGPTなど生成AIも発達。これまで当たり前に存在していた仕事や役割が、AIに取って代わられ始めています。

社会の変化を受けて、教育も変わりつつありますが、まだまだその途上です。昨今ではプロジェクトベースドラーニング(PBL)や探究学習が取り入れられ始めていますが、多くの場合はカリキュラム全体の中の一部分でしかなく、大半の時間は教室の中でみんなで一斉に授業を受けています。

いかに知識をインプットしたか、という評価軸では、AIが台頭するこれから先、勝ち目はありません。これまで以上に、「学校で勉強したことって、なんの役に立ってるの?」という疑問を、多くの人が抱えることになるのではないでしょうか。

念のためお伝えしておくと、これまでの教育を否定するつもりは全くありません。学校で学んだ知識や技術を活かして活躍している方もたくさんいらっしゃるでしょう。

でも、これまで以上にドラスティックに時代が移り変わる中で、戦後から変わらない教育スタイルに対して違和感を持っている人がいるというのも、また事実だと思うのです。

日本のあちこちで始まっている「新しい学びへの挑戦」を伝え、学びの進化を加速させたい!

僕たちは、2018年に「地域を旅する大学 さとのば大学」を立ち上げるためのクラウドファンディングを実施し、ありがたいことに1000万円を超える暖かいご支援を頂きました

その後、さとのば大学を立ち上げ、現在は5年目に差し掛かっています。

さとのば大学とは、従来の教育・学びの在り方を見直した新しい形の大学です。学生たちは特定のキャンパスではなく、日本全国の地域に留学し、実際の社会のなかで行うプロジェクトを中心に、オンライン講義を組み合わせて学んでいきます。従来の大学との最大の違いは、知識のインプットとその応用や実践等のアウトプットの主従が逆であるということ。また、いわゆる文科省認可の「大学」ではない市民大学として、4年制の形を模索している点でも、独特といえるかもしれません。

さとのば大学の学生が学びのフィールドとする地域留学先

教室で先生や書籍を通して学び、テストやレポートでつけた力を確認する既存の学びの在り方ではなく、学生自身が社会の中で取り組みたいテーマを見つけ、それを軸に学んでいく

実践にあたっては、一人では何もできないことを思い知りながら、自分の想いと地域のリソースを組み合わせ、関係者と共に協働しながら進めていく

唯一の正解が存在しない社会のリアルな状況の中で、多様な人と試行錯誤しながらアウトプットを生み出していく共創的な学びこそ、これからの社会に必要な、新しい学びのスタンダードであると確信しています。

私たちはそうした学びの在り方を「学び3.0」と定義しました。

また近年、このような従来の教育の在り方から1歩踏み出した新しいチャレンジは、さとのば大学だけではなく、全国各地の学校で始まっています

「正解のない時代」を生きる、これからの子どもたちの未来を切り拓くこうしたムーブメントを伝え、多くの方に学びの新しい在り方を創る仲間に加わってほしい

そんな思いから、『学び3.0』出版のクラファンに挑戦することを決意しました。

さとのば大学 連携地域事務局の皆さんと(最前列中央が信岡)

個人が生き残るための学びから、みんなでよりよく生きるための学びへ

長らく続いてきた教室での集団的な学習に代表される、正解をインプットすることに最適化した学びを「学び1.0」
現在本格化しつつある探究学習に代表される、個人の興味に基づく主体的な学びを「学び2.0」とすると、その先には、個人ではなく周りの人と共に考え、試行錯誤しながら自分たちの欲しい社会を創っていく共創的な学びがあるのではないか。

この書籍では、そういった新たな学びの在り方を「学び3.0」と称し、個人が生き残るための学びから、みんなでよりよく生きるための学びへの進化を提案したいと考えています。
 
みなさんもご存じのように、実際の社会の中で、一人でできることはほとんどありません。しかも一人一人には、得意なことや不得意なこと、考え方や価値観などに違いがあります。

だからこそ、集団、チーム、コミュニティといった関係性の中で助けたり助けられたりしながら、正解のない問いに異なる意見を出し合い、互いに学びながら物事を進めていく。そんな学びの経験が、社会に出たときに生きてくるのではないでしょうか。

歓迎すべき「学び3.0」ムーブメントの兆しも収録した一冊

今回の書籍『学び3.0』には「さとのば大学」が生まれた背景やその概要だけでなく、共に新しい学びの在り方を模索している全国各地の仲間たちの取り組みも多数収録しています。

【はじめに】学び3.0 -これからの学びの進化の方向性―
【 第1章 】「さとのば大学」とは
【 第2章 】学習コミュニティが創る未来、そこに込めた思い
【 第3章 】全国で始まっている、新しい学びへの挑戦
【おわりに】その先に夢見る未来、共謀のススメ

紹介事例(一例・予定)

ドルトン東京学園中等部・高等部

宮崎県立飯野高等学校

Co-Innovation University (仮称・2024年10月文科省申請予定)

正解のない時代を生きる若者を育てていくために、どういった視点が求められるのか。実際に新しいチャレンジに取り組む現場の声には、これからの教育現場にとってもヒントになる内容が詰まっています。

そんな動きを本にまとめ、大きなムーブメントとして伝えたい。そうすることで、仲間の輪が広がり、学びの進化が加速すると信じています。

教育や人材育成に携わる方々現代の学校システムや学びの在り方に違和感を持っている保護者のみなさまにとっては、きっとこの一冊が価値ある内容になるはずです。

プロジェクトへの協力のお願い

今回、キャンプファイヤーを通じて、クラウドファンディングに挑戦します。プロジェクトは11月1日の公開を目指し、現在準備を進めています。

11/7追記
クラウドファンディングサイト公開しました!
ぜひご支援の程よろしくお願いいたします!
ページはこちら

今後、プロジェクトの進捗についてはnoteSNSでも発信していきます。

ぜひプロジェクトの情報を多くの人に知っていただき、新しい学びの創り手、そして学び手の輪が広がっていくことを目指していきたいと思います。
どうぞご支援の程、よろしくお願いします!

信岡良亮 ツイッター
https://twitter.com/f_mikagami


▼さとのば大学公式WEBサイト

▼さとのば大学では、進学や転入を検討中の高校生・大学生や保護者の方に向けた個別説明会を随時開催しています。
ご興味ある方は、以下のページをご参照ください。

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