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懐かしい母校と、なじみのランニングコース〈帰省4日目〉

人のこととか
嬉しかったこと 悲しかったこととか
そういうのって 数字なんかには残せないから
人間って 大事な思い出は 
体全部で覚えるんだなって
大事なことは 体全部で覚える
それが生きるってことなんだなって思う
初恋の悪魔/摘木星砂

“大事な思い出は体全部で覚える”からこそ
何度も行った場所 何回も通った道
見慣れた風景 聞き慣れた声 懐かしいにおい
そういうものに再び触れると、体が反応して
思い出がブワァーっとよみがえってくる。

🏫🏫🏫

久しぶりに母校へ向かう。
雨上がりの日差しがキツかったので
昔のように自転車で行く気にはなれず
1時間に1本くらいしか来ないバスを拾った。

かつての通学路をたどっていくバスの座席から
何回も通った道を見下ろすと
自転車を漕ぐ自分の制服姿が
今にも浮かび上がってきそうだった。

学校に到着。
母校を訪れた一番の目的は
来年の教育実習の受け入れをお願いすること。
面接みたいなのもあったけど
いつもnoteに書いていることを生かしたりして
なんとか乗り切った。

せっかく母校に来たので
お世話になった先生に挨拶。
ひさびさに聞いた先生の声は懐かしくて
今にも授業が始まるような気がした。
「教え子のことって、覚えてるものなんですね」
と、ある先生に言うと
「名前は忘れるけど、顔を見たら
 その人の性格が表れた
 いろんな言動を思い出す。
 あと、テストの点数も(笑)」
と返してくれた。
先生もまた、生徒のことを
体全体で覚えているんだと思う。

🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️

暑さの残る夕方、無性に走りたくなった。
部活の練習着に着替えて
中学生の頃から何回も走ってきた
なじみのランニングコースを走ることにした。
近くの小学校まで行って帰ってくれば
ちょうど4kmになる。

その道に焼きついているであろう昔の自分に
背中を押されるような気分で、ひたすら走る。
額にしたたる汗を、袖でぬぐった時のにおいも
いろんな記憶を呼び起こした。

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