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毎日のご飯

 いつも思うのですが、ご飯の準備って誰がやるべきなのでしょうか。自分独りの場合はもちろん自分ですし、親子二人の場合は親ですよね。家族の人数が増えてくると、自然と役割分担が決まってくるのは当然ですが、初めからお母さんなど女性がやらなければならないというのは、歴史的背景と社会的要請かもしれませんが、やらされる方から見れば単なる押し付けだと思います。
 そういう我が家も、子供が小さい時は子供の母親が準備していました。ちなみに我が家は共働きではなく、子供の母親は専業主婦です。結婚当初から、それが自然でした。そういう風に教育されてきましたし、夫婦共々専業主婦である母親の家庭で育ち、他を経験していないので共働きの家庭がどういう物か知りません。
 私たちは共働きではないですが、今ではご飯の準備はほぼ半々の割合になっています。朝は各々好きなものを食べますが、お昼の準備は一緒に、夜の準備は食べたい人が食べたいものを作る、というシステムです。ご飯よりパンやパスタが多いので、割合としては私が準備することが多いです。私がパン派だったため、その影響で家族の傾向が洋食メインになってしまったからです。自分が食べたいものを作るので、やらされているという感覚はなく、基本的にゆでて混ぜる、混ぜて焼く、というような簡単なものか、一品料理しか作りません。それでも交互に作るので、同じおかずが続いたりはせず栄養の偏りはないです。子供たちもメニューに文句を言ったことはありません。中身が違っていてもサラダが続くと、肉が食べたいと言うことはあります。育ち盛りですから当然ですね。
 今年息子が大学生になり、大学近くの学生会館で独り暮らしをしています。民間の施設ですが、基本的に学校のある平日は朝食と夕食が出ます。生活をセットアップする際に調理器具一式を持たせました。サークル活動がある日は外食するようですが、土日家にいるときは自炊しているようです。卵が好きなので、オムライスがここ数週間続いています。はじめはコンソメや中華スープの存在を知らず、塩とコショーだけで味付けしていたようで、美味しくないと言っていました。母親がアドバイスし、美味しくなったようです。
 これからの社会を生き抜いていくために、料理のスキルは学校の知識と同じぐらい必要になるのかなと思います。男性女性関係なく、そうなって欲しいと思っています。何故なら生きるために絶対的に必要なスキルだからです。子育ての目的は、子供が一人で生きていける、自立するためのものです。料理は、自分のことは自分でやるという当たり前のことを教えるいい機会になると思っています。

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