元日に破局してから、今日までのこと(お知らせあります)
暑中お見舞い申し上げます
溶けちゃいそうなほど暑いまいにちですが、お元気ですか。
卒業したバイト先みたいに、気に留めつつも足が遠のいてしまっていたnote。久しぶりの更新です。
noteと離れてからの半年強、Instagramに拠点を移して書いていました。
ここに置いていたような2,000字超のものではなく、原稿用紙1枚分いくかいかないかくらいの短いエッセイですが、ほぼ毎日アップしています。今170投稿くらいかな。(Instagramはこちら)
久々にログインしたら、note公式から「4周年記念」のバッヂが届いていました。noteを始めたのは2018年の7月、もう5年も前なんですね。
それが今更?突然?Instagramへ移行したのには理由があります。それは「自分と向き合う体力がなかった」ということです。
年明け早々、ひとりになりました
今年の1月、2年半ほど付き合っていた彼とお別れしました。決して嫌いになったわけではなく、色々な都合が重なり「好きだけど結婚はしないだろう」と思ったので、別れました。
「嫌いになったんじゃない」…聞く分にはうつくしいですが、当人はそれなりにしんどいものです。彼と別れてからの2ヶ月、会社へ行く以外はほぼ部屋に引きこもっていました。
目が覚めて少し水を飲み、天井を眺め、また眠る。これじゃダメだと夕方散歩へ出ても、誰に会うでもなく、抜け殻のように街を徘徊するだけ。
週末は風呂にも入らず、食事も部屋も荒れていました。心と生活ともにすさんでしまい、どこから立て直せばいいかもわからない。部屋にいても外へ出ても、そこにはボロの私しかいない。
「パートナーを失うとは、向き合う人が自分しかいなくなるということなんだ」と知りました。そして、他人相手より自分と向き合う方が遥かに苦しいことを理解しました。だれのせいにもできないからです。
そういう日々で、長い文章を書くことはできませんでした。
私の場合、あらかじめ「これを書こう」とテーマを決めて書き始めることは稀です。たいていは、思いついた言葉を並べて短文をつくり…つなげ・削り・入れ替え…成形を繰り返してエッセイにしていきます。
その過程でポロリと本音がこぼれたり、新しい感情や自分を見つけたり、深く内省したりします。
私にとって「書く」とは、私と対峙することと言ってもいいでしょう。これを、破局後のメンタルでやるのは無理でした。
そしてそれがこれまで難なくできていたのは、彼がいてくれたから。疲れたら執筆を中断して、彼にもたれたり泣いたりできたからなのだと、独りで書いてみてわかりました。
書きつづけて強くなってきた気でいたけれど、拠り所があって初めて強くなりにいけていたんだって、今更。保健室があるから学校へ行けたみたいな、実家があるから東京へ出てこられたみたいな。そういう感覚です。
バレンタインデーまでの葛藤
書けない日がつづき、あらためて「辞めるか?」と自分に問いました。
空想の翼も才能もないので、私にフィクション作品はつくれない。自分と向き合って絞り出した言葉が結果的に作品になる、このスタイルは変わらない。つまりパートナーの有無にかかわらず、書くのはずっとしんどい。
近しい職にも就けたし、私的文章はお金にならないし、ここらが潮時かな。言い訳と弱音ばかり並べて、パソコンを開かずにいました。そうして2ヶ月が過ぎました。
でも結局、思いついたフレーズをメモする習慣は抜けないし、編集者として他人の文章を読んでいると無性に書きたくなってくるんです。気づけばまた、エッセイとも日記ともつかない文を書くようになっていました。
書くことは、愛とか夢とかそんな綺麗なものじゃなくて、もはや「生活」になったんだと思いました。
書きながら、ゆっくりゆっくり「綺麗じゃないし価値もないけど、これが私なんだ」と、現実を、悲劇でも絶望でもなく「事実」として受け入れていきました。リハビリですね。
そうしてつらつら書いているうち「こんな、東京で生きた若い日々こそ、30代以降の私をたすけてくれるんじゃないか」と思うようになりました。
そして2月14日、「_yorube」(寄る辺)というアカウントで発信を再開するに至ったのでした。
「寄る辺」をつくって、そして…
_yorubeでの発信は「他人に依存せず、私自身と向き合い生きていく」決意の表れです。
いいねも読者もお金も関係なく、ただ毎日書いているものなので「 #私信東京 」と名づけました。
継続と急ぐことがなにより苦手な私ですが、毎日投稿を始めてもうすぐ半年になります。自暴自棄になる瞬間も、日付を越すギリギリに更新した日もありながら、もうすぐ半年です。えらいな、今日は褒めてあげよう。
散々な2023年の幕開けでしたが、少し落ち着いた今、23歳から24歳の1年は、なにかターニングポイントになる気がして。
この生活を形に残しておきたいなと、またzineをつくることに決めました。
しかも今回は、これまでのようにフリーペーパーとして置いてもらうのではなくて、 #文学フリマ に出店します。
はい、唐突ですが、最後にお知らせです!
11月11日、 #文学フリマ東京37 にて、zineを始めとした数点の作品を販売させていただきます!
紙の作品をつくれること、そういう気持ちになれたこと、嬉しいです。やっぱり私はつくることが好きなんだって、ワクワクしながら書いたり撮ったりしています。
またなにより、18歳の頃から変わらず応援してくださっているごく一部の方、noteをフォローしてくださっている方、最近Instagramから知ってくださった方…のお顔を拝見して、お話できるかもしれないと思うと、とても胸がドキドキします。どんな感情になるのかな。
詳しくは公式をご確認いただければと思いますが、入場無料なので、ご予定が合う方はぜひ。
(文学フリマ公式サイトはこちら)
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
暑い日がつづきますので、どうか皆さま、ご自愛ください。
お読みいただきありがとうございます。 物書きになるべく上京し、編集者として働きながらnoteを執筆しています。ぜひまた読みに来てください。あなたの応援が励みになります。