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YouTube「【古典『太平記』の最後】現代の私たちへも問う、語り手の見果てぬ太平の世」を配信しました。

 冒頭の画像は鹿苑寺の足利義満像です。

 古典『太平記』四十巻の最後は、細川頼之が管領職に就き、十歳の足利義満を補佐するところで終了します。「中夏無為(ちゅうかぶい)の代に成つて、目出たかりしことどもなり」と語り手は評価をくだしていますが、南北朝の合一はそのさらに二十年以上あとのこと。これまで『太平記』を読んできた我々は消化不良を起こしそうな、あっけなく、中途半端な印象をまぬがれない幕切れです。それには意味があるはずーー現状で私が推測できる範囲で、語り手の思いについて考えをめぐらせてみました。
 ※中夏無為…国中が平穏無事である状態。

 『太平記』は私にとって『一遍聖絵』に次ぐ古典文学となりました。これまで続けて視聴してくださった皆様、ありがとうございました。新しい『太平記』関連の動画は、折に触れてまた作成すると思います。それまで、まだご覧になっていない動画や、『太平記』以外のテーマの動画にも興味を持っていただければ幸いです。


※『太平記』巻第三十九・巻第四十についてはこちらをご覧ください。
https://youtu.be/fE3IyyysMA4
https://youtu.be/QOaVAtk13JE
https://youtu.be/zXLLrxlbMA8
https://youtu.be/eSoqqDnjU7M
https://youtu.be/HVuGcA9xRDk
https://youtu.be/Vs8ywAvIQ_4
https://youtu.be/4hfw_xxC8lc

※『太平記』の語り手の北条氏に対する評価、政治批判について三人の架空の人物に語らせる「北野通夜物語」についてはこちらをご覧ください。
https://youtu.be/jqCgi3Gz0Ug
https://youtu.be/w_deZq2lsHk

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【つぶやき】
 『太平記』関連動画をいったん最後にしますと言うと同時に、さっそくチャンネル登録解除が出るという……。でも、それだけちゃんと毎回動画を聞いてくださっていたということかもしれません。感謝。
 逆に最近、一遍の動画のことでチャンネル全体のところにコメントをくださった方もあり(各動画にはコメントできないようにしているので最初かなり焦りました……なんじゃこりゃ、って(そういうコメント欄があるのも知らなかったです)。
 必要な人に必要な動画が届けばそれが一番です。自分が有名になりたいからYouTubeやSNSやブログをしているわけではないって、最近やっと確信が持ててきました。

〔動画の概要欄の説明、および、2021年3月30日のSNSの投稿をそのまま掲載しています。〕


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