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怒りの連鎖の先に出会った微笑み

こんにちは。秋晴れとコスモスが綺麗に見える季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日もヨガのお話から進めてまいります。
今から約2000年前に成立されたとされる根本経典「ヨーガスートラ」には私たちの生活をより良苦していくための賢者の教えが記されております。その中から一説ご紹介します。

「アヒンサーに徹した者のそばでは全ての敵対が止む」

私たちが普段考える暴力とは、まず相手身体に危害を加える暴力。そして言葉を使って相手を傷つける暴力。これらの非暴力に関しては私たちは普段の生活の中で実践はできているかと思います。
けれどもヨガの教えではもうひとつ暴力を考えます。それが「思い」の暴力です。

イライラしたり、ムカムカしたり、キー!となって攻撃的な思いを抱いてしまうこともヨガでは暴力と考えます。

そしてこの思いの暴力が強くなると言葉の暴力に変わり、言葉の暴力が強くなると身体の暴力に変わっていきます。ですので世の中のすべの暴力はこの「思い」の暴力から始まっているのです。

イライラしている人の側ではみんなが近づきたくないと思うはずです。怒りの感情や攻撃的な思いは周りの人との繋がりを作ることが難しくなり、そこから私たちは孤独感を感じ、そして至福感を高めていくことが難しくなってきます。

アヒンサーの実践の一つとしてまず「自分が攻撃的になっている」ということに意識的になるということが大事です。
自分が攻撃的になっていると気付けば冷静に、そして微笑みを周りの世界へ投げかけることができるようになり、結果このアヒムサーに徹した人の周りには敵対関係が生じることなく調和が生まれます。
一旦座ってお茶を飲んでみる。トイレに行って深呼吸する。ベランダに出て外の空気を吸ってみる。ふと自分が暴力的になっていると気づくことができるでしょう。

ですので焦りや不安で攻撃的になる時、自分自身問いかけてみて、気づいたらアヒンサーを実践してみましょう。冷静になり微笑んでみましょう。その微笑みは、自分自身と周りに安心を生み、高いエネルギーで周りを包むことができると思います。

私のお話になるのですが、あるイベントでフードロスを無くすための野菜の定期販売をお試しで購入しました。カードの支払いということでカード番号や住所を入力し、数日経つと発注の準備が整い、出荷されるということでした。
何日か経った後、「野菜を発送しました」とメールがきたのですが、そのメールが誤送信されておりました、と謝罪の連絡。

けれど何日立っても野菜が来ないのです。配達会社のトラッキングを見ると「住所不明」で配達会社で「調査中。」と書いてあり、電話をするも、何回電話をかけてもつながりません。1日おいて電話しても繋がらず、また次の日おいても繋がらず一週間も経ってしまいました。そしてようやくつながったと思ったら「住所不明でこちらで預かっており、お野菜が痛んでダメになってしまっているので返品します」とのことでした。

こちらとしてはクレジットカードで支払っており、何度も電話しても繋がらず、折り返しもないまま、そして野菜やさんからの連絡もなく時間が経っており、住所の入力もそのイベントで担当のお姉さんと確認までしたので「なんで?!」という怒りが込み上げてきました。
フードロスで野菜を無駄にしないというのが無駄になってしまっていることにも悲しさが湧き、すぐさまその会社に連絡をし、怒りを抑えながら念の為丁寧に再送のお願いをしました。その後メールに返信があり「再送される」と連絡があったものの、その会社への不信感が拭えず、イライラした気持ちがなんとなく残ってしまっていました。

そしてある日、後健康診断に向かう予定があり中目黒に向かいました。
携帯をみながら歩いていると携帯を落としてしまい、なんと画面を割ってしまったのです!!
病院へ行く道順は携帯を見ないことには始まりません。画面の不具合でなかなか見ずしかも悪いことに誘電がほぼなく5%までにも減り、ようやく病院へ着いて検査が終わる頃には1%になっています。
auショップをネットで確認し、中目黒の駅前に向かいます。
行くと若いお姉さんが忙しそうに私のところへ来て、「今日は予約でいっぱいです」と説明。さらに焦りが募り今度は帰り道の自由が丘でauショップを探し自由が丘で降りた時には充電はなく、仕方がなかったので交番へ行き、警察官の方にauショップを教えてもらいます。けれども一度の会話で道順を覚えることができずに、ワタワタといろんな道を歩き回る羽目に・・。しかも健康診断のために前の日より夜ご飯を食べておらずその日も朝、昼を食べていなかったので空腹で疲れとイライラが募っていきました。

「どうしてこう立て続けに悪いことが起きるんだ!!」と怒りながら歩き、やっと自由が丘のauに着いたにもかかわらず、ここでも「予約でいっぱいとなっています」とのこと。
ここでもか、とどうにもならない無念さで、「一旦家に帰ってパソコンで調べよう」と家に向かったのです。
そして駅を降りると線路の反対側Auショップがあったことに気づいたのです!
「もうここしかない!!」と思い入ったら「1時間かかります」とのこと。それでも良いから携帯ください!と伝え、1時間待つことになりました。

お野菜の件といい、携帯壊れるといい、空腹でむしゃくしゃしていた私は道路側にあったファーストフードでスタミナ丼というラーメン丼ぶりのような器の牛丼をやけ食いしたのです!普段お肉も控えており、ファーストフードも行かないのですがやけになって普段食べない量を食べてしまうと、急に気分が悪くなり、口の中が全てニンニクの匂いで充満。食べるんじゃなかったと罪悪感と後悔が後に湧いて出てきました。

食べ過ぎとニンニク臭と罪悪感に蝕まれた私は1時間後auショップに入りました。
出迎えてくれたのは日本語ベラベラのネパールの方でニコニコと丁寧に私に説明をしてくれ、時間を割いてくれたのです。彼の優しい接客で自分がさっきまでイライラし、やけくそになっていた自分に気づきました。
そしてさっきまでの自分が攻撃的で冷たい態度を自分自身へ向けていると感じたのです。
そして彼の丁寧でフレンドリーな接客を受けた時には、外は暗く、営業終了の看板が出ておりました。営業を過ぎても嫌な顔をすることなく真剣に向き合った彼の接客に心が温かくなり、また新しいiphone15を購入し新鮮な気持ちでショップを後にしました。そしてお野菜が来たら何を作ろうか、iphine15でどんな写真を撮ろうかと前向きに未来へ気持ちを向けることができたのです。

彼のおかげでアヒムサーの実践の大切さを身をもって気づくことができました。
怒りや暴力的な思いは、重い疲労感と悲しさ、そして敗北感と罪悪感を生みます。
冷静で愛のある微笑みは人に活力と安心を与え、そしてそれは多くの人に伝わっていくのです。

私たちは日常生活の中で時に、不安、焦りを攻撃的な思いへ変え、自分時自身や他人を傷つけ、大事な生命エネルギーを消費させ、敗北感や罪悪感を抱いてしまうときがあります。

けれども一歩立ち止まり、暴力的な思いに気づき、冷静に、微笑みを作ることで、暴力的な思いの連鎖を断ち切ることができるはずです。
まるで美しい秋空へ向かい微笑みかけるように咲くコスモスのように、私たちもいつでもどんな時でも冷静さと微笑みを耐えさず世界と調和を保っていくことにしましょう!

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