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(感想)どうか暖かな居場所へと

(以下、筆者Xアカウントより転記)

映画『コット、はじまりの夏』鑑賞。変わり者として学校でも家でも浮いているコット。母の出産を控え、夏の間、彼女は親戚夫妻の家に預けられることになる。夫妻と過ごす時間と体験が、コットの心を解いていく。……それが伝わるだけに、ラストシーンのその後を想像すると切なすぎて泣く。

コットを見守る夫妻の優しさが、コットを暖かく包み込んだ。同時に、コットの存在は夫妻を癒しただろう。互いにケアしあうような関係は、家族であるというだけで自然に生まれはしない。「家族とは」という観点からすると、実は厳しい作品なのかもしれない。

家族つながりで『万引き家族』を思い出した。

コットが夏の思い出を心の支えに、その後もなんとか過ごしていってくれることを願う……。そしていつか、夫妻と過ごしたような暖かな暮らしにたどり着くように……。



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