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平等社会と遺伝子の真実 〜ワーママの時短勤務〜

こんにちは。
楽天ROOMと投資で副収入UPを目指している、えっしーです。
普段は会社員をしています。
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 「日本人の9割が知らない遺伝の真実」(安藤 寿康著)を読んで、子供を出産して育休の後に時短勤務をしていた時代のことを思い出しました。
 今回は当時の「不公平だな」とか「仕方ないな」という複雑な気持ちが渦巻いていた頃の振り返りと、本を読んで自分の考え方が変わったことを書こうと思います。
 タイトルはちょっと硬めですが、ひとりのワーママの個人的な体験談と思って気楽に読んでください。

簡単な自己紹介

 私は製造業で製品の設計をしています。周りは男性が9割で、高校時代から大体この割合で過ごしてきました。
 子供は現在小学校低学年で、授業の後は学童に通っています。今でも迎えなどで思い通りに残業や出張はできませんが、それでも子供がある程度自分のことができるようになりました。

時短勤務の始まり

 周りは男性ばかりの職業なので育休・時短の人材を扱った例がほとんどなかったんです。
 理解しようとしてくれた先輩や上司がいたことは本当にありがたかったことを覚えています。なにしろ自分も初体験なわけですから、想像も及ばずバタバタおろおろすることが沢山ありました。

だんだん仕事に慣れてくると…

 最初は必死で頑張っていた時短勤務も疑問や不満がでてきました。
・保育園の預けられる時間は通勤時間を考慮してない
 (遠いとより早く帰る必要がある)
・残業がほぼできないが、仕事量は自分で調整できない
・融通のきく雑用の仕事が回ってきやすい
・毎日忙しいのに評価が低い
・有給はすべて保育園の呼び出しで消える
・そもそも女性がすべて育児をして、男性が思い通り働けるのはおかしい

 などなど、そんなことを考えながら働いていました。
 実際は会社にとって私のプライベートなど関係ないし、仕事で働いているときのパフォーマンスと任せられる仕事の重要性とポテンシャルで決まるので、短い時間しか働けずいつ休むかわからない人には高評価はあげられないわけです。もしその頃高い評価をされたら、周りの男性陣の士気は下がってチームのトータルパフォーマンスが下がったでしょう。

その頃考えた理想

 これからは男性も女性も同じように働く時代。残業もなく、みな同じ時間だけ働き育児も平等にすれば、純粋に会社にいるときのパフォーマンスだけで勝負できるようになる!と考えていました。
 実際これはある程度社会的支持もあって、男性の育児参加は少しずつ進んできていると思います。育児だけでなく、独身の男性女性もできるだけ残業がなく働けるように改革が進んでいます。

平等にある先には…

 前述の誰もが平等の時間で行う労働は、一見素晴らしい制度に見えるし、私もいまだにある程度の支持をしています。ただ、誰もが平等に働いた時、誰が評価されるでしょうか。
 ここでやっと「日本人の9割が知らない遺伝の真実」の話に戻ります。著書では、行動遺伝子学から双生児法を用いて長年研究された結果から、遺伝が与える影響をまとめています。
 一般的な会社員のパフォーマンスが知能に比例しているとすると、遺伝が約50%影響していると推測されます。これは遺伝だけではなく努力や環境で変えられる!というポジティブな側面と、環境を同じにした場合遺伝の要素でしか差が出ないということにもなります。
※一方、指紋は98%が遺伝で、どんなに環境を変えてもほとんど影響がないそうです。

まとめ

 不平等をなくそうとした結果、まわりまわって生まれ持った遺伝の要素でしかパフォーマンスを発揮できないというのは皮肉なことです。
 これはかなり極端な話で、実際にはこんなに単純なことではないでしょう。ただ、平等になることがゴールだとして全てハッピーかというとそういうわけではなく、表面からは見えない努力・よりよい環境に自分をもっていく努力はおそらくなくならないんだと思いました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
育児と仕事の両立は大変でもありますが、やりがいもあります。
これからも頑張っていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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