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ザ・マスターキー 注意力を養う

第6回目。
この回では、自分自身が望む状態を生み出すメカニズムが書かれている。

「できるだけ多くの人に最高の善をほどこす」
という事が成功を招き寄せるのに役立つという。
ただ同時に「他人の権利を侵害すれば、道徳的に劣った人間とみなされ、人生のいたるところで厄介なことに巻き込まれる」
という事も起こりうる。

なんでかというと、自分にとっていいと思う善を施していても、施されたものにとってそれがいいとは限らない時もあるからです。

僕がいつも思うのは、この世の中は「愛の匙加減」を学ぶためにあるのではないかと感じるのです。
何事も思考が一番最初の行いになります。
その思考の源が、自分中心の愛か他人への愛かによって、次の行動が変わります。
自分中心の愛というのは、愛という名を被った自分自身の「不安」や「恐怖」や「心配」や「焦り」から生み出される愛です。
これは、外側の現象によって刺激を受けた自分自身が「不安」や「恐怖」や「心配」や「焦り」を感じて、早く無くしたい、早く自分の心を安心させたいという欲求から生み出されます。
その時の行動というのは、「相手を助けたい」という気持ちにすり替わった、「相手へのコントロール」をしています。
助ける、手伝う、といった行いをする際に、自分自身の心を慎重に見つめると、相手の事を考えないで自分自身の都合や用事などを優先にして行動しているはずです。

調和を持つ愛とか、無償の愛というのは、「不安」や「恐怖」や「心配」や「焦り」から発生する事はなく、相手の事を考えてゆったりと行動する事ができています。
そもそも「〇〇してあげよう」とか「〇〇してあげなきゃ」とかいう意識もなく行動しています。

他人と円満な関係を維持するには、愛の匙加減というのを養う事が必要です。それは自分自身の心から養っていく事が大事だと思うのです。
なんせ思考が行動の第一歩なのですが、そのスピードは恐ろしいほどの瞬間です。感じた瞬間に動くか止まるかのどちらかが肉体に現れるほどのスピードです。
自分の心の中に「平和」や「調和」が養われてないと、このスピードを制御していく事ができません。言い方を変えれば「心に余裕がなければ正しい判断をして行動することができない」という事なのです。

「わたし」という思考が制御権を持っています。
その「わたし」が正しく制御権を発動させるためには、「わたし」がどんな衝動や願望を起こしてしまうのかメカニズムを知っていくことが大事です。

正しい思考をすれば正しい行動をする事ができる。
間違った思考をすれば間違った行動をする事ができる。
「わたし」の制御権の強大な威力です。
誰しもが初経験する事はおろおろと戸惑ったり、間違った行動や考え方をするものです。
しかし、その経験を忘れずに正しく学習し、どのように行動したらいいのかを養う事ができれば、いざという時に戸惑うことなく行動する事ができる。
ただし、間違った学習をしていれば、その行動は間違った行動のままになるという事も忘れてはならないのです。

自分自身の内側を見る事で、「わたし」の制御権を意識的に働かせることができるようになります。そのために必要な注意力、集中力は自然と養われる事はありません。自分自身で日ごろから養う必要があります。

成功する人は、一つの目的に向かって、一つ一つの目標をクリアする一点集中とそれをする為にどうしたらいいのかなどの注意力を恐ろしいほど持っています。

今は自分自身の夢を実現するための手帳や、ノウハウ本が発売されています。これらを見てみると、自分自身を養い、どういう夢を実現したいのか、どうしたらできるのかなど、成功者が行っている思考と行動を養えるようにできていて、それを行いながら「わたし」の制御権を思うがままにコントロールして望む人生を得る生き方を歩めるようになる人が増えています。
結果よりもプロセスが大事ではあるけれど、そのプロセスも自分が何をしたいのか、どんな生き方をしたいのか、何をしている時が幸せなのかなどを明確にしなければ、プロセスの恩恵から養う糧へと変換する事ができません。

夢のような世界を生きるか、地獄のような世界を生きるかは、思考の源に「心の平和」や「調和」があるかないかです。
そのために何が必要なのか「注意力」と「集中力」を養う訓練は日常生活の中でできます。

無意識でも行っていませんか。
本当に好きな事や自分の心の内なる平和や調和、幸せのためには、どんな誘いも誘惑も気にせず、断って、最新情報をゲットするアンテナ(注意力)と何時間でもパソコンの前や店の前に並んで待てる根性(集中力)が発動していますよね。
その力を誰しもが持っています。
望む人生のために正しく扱えるように養われていないだけ。
マスターキーを通して、訓練をして、日常生活の中で望む人生が展開されていくように実践していく事が鍵です。

「偉大な金融家は、快適な気分でじっくりプランを練って考える時間的なゆとりを持てるよう、大勢のひとたちから離れて引きこもる術を身につけています」
「成功したビジネスマンは、成功した他のビジネスマンのアイディアに絶えず注意を向けることで利益を得ています。」

最近ではWINーWINの関係になるようにお互いにアイディアや顧客や利益を分け合いながら発展していこうとする思想のビジネスマンが増えています。
自己中心の愛の思考者ならばこのような行いはできません。
愛の匙加減を間違えてどこかで心の平和や調和が破綻してしまいます。

「知識の後に成長」「インスピレーションの後に行動」「認識の後にチャンス」という順番で発展していきます。

「人間は自分自身を改善し、生まれ変わることができるだけではなく、環境を制御し、自分の運命を欲しいままにすることもできる。正しい思考の建設的な力に目覚めた人はすべてそういう結論に至ります」ラーセン
*ラーセンだけではどんな人か調べれなかった。

毎日修行。一生未熟者。
でも、コツコツと自分自身の内側から、平和と調和と愛の理解を深めて身に着けた分の幸せは必ず得られると僕は実感しているので、あとは夢のような世界に行ってみる決断をするかどうか次第ではないかなと思います。

スピリチュアルな観点からみれば、自分が現実だと認識しているものも、自分が現実化したいと思っている世界も、どっちも夢の世界にアクセスしている状態なのです。
どっちの世界にアクセスしているのか。アクセスしたいのか。
それによってあっという間に現実化するための選ぶ道や材料が変わって、自分の元に届けられていくのです。ただそういう事実を知らないだけ。
気が付いていないだけ。

より良い人生を自らの内側から創造していきましょう。

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