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[まもなくshopify公開] プロファイリングスキルを提供しようと思うに至ったその経緯

サムネイル画像は、かつて学習指導をしていたときの教え子が本郷で運営しているバーで撮ったもの。

記事をご覧いただいているみなさん、はじめまして!phieelの事業責任者の鈴木と申します。学部では金融を専攻し、卒業後17年ほど、個人事業主として学習指導に携わらせていただいたのち、現在は本業としてベンチャー企業でデータサイエンティストとして働いています。

「顧客が何を考えているかわからない」
「メンバーとの折り合いがうまくいかない」
「誰と何をどう噛み合わせたら利益が出るようになりそうか、考え方を整理するのが難しく、また実践するにも二の足を踏んでしまう」

こういった悩みを持つ社会人の皆さんの問題を解消すべく、このたびshopifyアカウントを立ち上げ、プロファイリングスキルを提供させていただくためのサービスを開始することにしました。

現状クローズドですが、ご連絡いただいた皆様方からのお問い合わせは随時承ります!

phieel

https://phieel.myshopify.com/

無形サービスということで、少し不安に思われる方々もいらっしゃると思われ、この場を借りて少し、自身についての自己紹介も含め、立ち上げに至った経緯をお伝えしたいと思いました。

<目次>
1.学習指導の17年
2.企業に関わり始めてから気づいた大きな問題意識
3.クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)と30のidentityの評価軸の違い
4.Case; 首都圏と京阪神の出身者の違い
5.相手を見て出方を変え、生産性を高め、chemistryを生み出す


1.学習指導の17年

話は学生時に遡ります。学部で金融(工学)を専攻し当時としてはまだ稀であったインターンを外資の金融系数社で経験した後、企業や公的部門で勤めることもなく、地元に帰って一人、学習指導を始めました。

もともと金融を学び始めたきっかけとして、中2の時に経験したバブル崩壊がありました(これで年齢がお分かりかと思いますが、現在43歳です)。その後失われた30年とも呼ばれる長い経済成長の停滞期間に入ってしまうわけですが、

「なぜ日本はこんなに貧しくなってしまったんだろう」

という素朴な疑問から、金融を学ぶことにしたわけなのですが、当時人気だった金融の世界で働いたとしても、そのした大きな問題に取り組める気がせず、それよりは、

「日本を代表するような、文字通りのリーダーを、時間がかかったとしても育てたほうが結果的に打開策になるのではないか」

と考え、一人でひっそりと始めたのでした。ちなみにその後、2010年頃から使っているyoutubeアカウントはこちらになります。(なおここ数ヶ月程度、現在の本業である、データサイエンティストの仕事が多忙であるため更新がなかなかできておりません)

classoncloud

https://bit.ly/3hIujKv

見てお分かりかと思いますが、2010年頃から徐々に、当時としては類を見なかった、ビデオ通話を使った学習指導を始めました。

奇しくも昨年2020年に起き、現在もその影響下にあるコロナウィルスによるショックで、殆どの学校でオンライン授業の導入が進み、世の皆様方からの見られかたもだいぶ変わりましたが、私が指導を開始した10年前は、多くのご家庭からの理解がなかなか得られない状況下でのスタートでした。

そして指導を続けて17年経ち、最後の2019年に見た学生たちのうち3名は、アメリカの屈指の名門校へと旅立っていきました。

もうこれ以上の結果を出すことはできないと、当時考えた私は、今まで育てる仕事を通じて得た経験や知識の蓄積を、企業組織に転用し、生産性を上げることはできないか、と考えるようになりました。そして前後して指導を一度休止し、前後して業務委託の形でベンチャー企業数社に関わり始めることになります。

2.企業に関わり始めてから気づいた大きな問題意識

 2019年からベンチャー企業に関わり始めたのですが、そこで共通する問題点があることに気づき始めました。それは人を育てる力がある社会人が、実は極めて稀である、という点です。

 よくよく考えてみると、市場原理が全面的に肯定されがちな”実社会”においては、特に日本のような、例えばネオリベラリズム/マネタリズムとケインジアンの戦いを学ぶことすらない人が殆どであるような国においては、無理もないことではあります。

 またビル・キャンベルや馬雲のような、育てる仕事をしてきた人物がスタートアップで大活躍をしたのも、そもそも彼らのような存在が極めて稀であるからであるようにも思えます。少し大きく出ると、私自身、自分のようなバックグラウンドを持つ人間は、実は稀な存在なのではないかという感覚を覚えた次第です。

 ベンチャーだから余裕がない→ジュニア層の育成はできないので”自然淘汰”任せ→生産性が上がらず事業も成長しない、という悪循環を起こしていたり、そもそもマネジメント層が未熟であるため、メンバーを十分に活かしきれていない、という場面を多く目の当たりにしました

 どこの企業に関わっていた時も、ポジションとしてはリサーチャーやデータサイエンティストではあるのですが、これまでの経験を活かして、主にジュニア層の相談に乗ったり、こういうことを学んだり、こういう人に対してはこういう接しかたをするといいよ、というアドバイスを送り続けていました。

3.クリフトンストレングス(ストレングスファインダー)と30のidentityの評価軸の違い
 

 性格診断テスト?の変形として有名なものに、Gallup社のクリフトンストレングス(ストレングスファインダー)があります。Gallup社はTEAL組織でも取り上げられている優れた企業で、ストレングスファインダーもなかなか的を射ているwebサービスだなと感心するところです(おそらくは主成分分析その他で特徴量を34に絞ったり、日々アルゴリズムで判定基準を調整しているのかなと想像しています)

 クリフトンストレングスに限らず、多くの診断テストは受診者の主観による判定の結果が出力として返ってきます。であれば自明ですが、結局その診断結果には主観が多分に含まれている、ということになります。

 私が提供させていただくこの30のidentityにまつわる評価軸は、主に社会学的な視点と生理学的な視点に基づいた、外形的かつ客観的な情報、と言いますか、事実に基づいて判定し、人物像を割り出すことを意図しているため、主観によるブレがありません。

4.Case; 首都圏と京阪神の出身者の違い

  私がこの30のidentityの軸の具体を説明する際、よく引き合いに出している一つの軸をこちらでもご紹介させていただこうかと思います。それは首都圏と京阪神の出身者の、認識の仕方の違い、具体的には数学/計数/数字に対する力の違いについてです。

普段私たち社会人は、互いに接しているメンバー間で出身を意識することはありません。しかしその影響が非常に色濃く出ていることを示す一つのわかりやすい例としてお伝えしています。

結論から言うと、学力上位層に限った面はありますが、京阪神の出身者の方が数学が強くなる傾向があります。これにはわかりやすい理由があり、結局首都圏の方が企業の本社の数が圧倒的に多く、事務方の魅力的な仕事がたくさんあるためいわゆる”文系”に進もうと言う意欲が湧きやすい一方で、京阪神の優等生は基本的に医師を進路として薦められるため、結局数学をやらざるを得ず、結果として全体として見ても数学が強くなる、と言う傾向があります。

当然ながら数学に強いと言うことは数字に強いと言うことでもあり、技術職への適性が高くなる一方で、認識の仕方が数学や数字によりすぎた結果、人格が不安定になる傾向もまた見られ、どちらがいいと言うことではなく、トータルでその人物を見ることが重要であるといえます。

もちろんこれはたくさんある評価軸の中の一つにすぎず、またこの軸の影響の色濃さも個々人によって違いがあるため、最終的にはintegrityを重視しながら人物像を割り出していくことになります。

いや、それは子供の頃の話だから直接は関係ないだろう、とお考えの方もいるかもしれません。確かに一面では正しいと言えますが、いわゆる人格なり認識の仕方は、20歳前後の時点で一度完成してしまうため、その後大きく変わることはないのが通常です。

5.相手を見て出方を変え、生産性を高め、chemistryを生み出す


メンバー間に同じissueを伝えるにも、相手によって見せ方や表現の仕方を変えないと伝わらない、と言う経験は誰しもあるかと思います。クライアントに置き換えても全く同様ではないかとも思います。

結局、俺が私が、と言う意識を強く持って”頑張って”仕事に取り組んだとしても、相手のことがわからなければ何も進まないのがビジネスです。なぜならば経済活動というのは信用連鎖によって生産性が向上するという、自明の前提からは逃れられないためです。

日本人は例えば、アメリカ人と較べても遺伝子が異なるため(セロトニントランスポーターで検索して見てください)、不安を感じやすい傾向が先天的にあります。その結果自身の内面に問題の原因を求める傾向が強いのですが、実はそうではなく、相手のことをよくわかっていないから状況が停滞したり、トラブルになる、ということが通常です。

このサービスではそうした袋小路に陥ってしまうことを未然に防ぐ、という根本的な解決を提供する意図があります。よろしければどうぞ、お気軽にご相談いただければと思います!


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