見出し画像

映画「首」〜信長・秀吉・家康、あなたは誰タイプ?

北野監督の映画『首』
観てから数ヶ月が経ってしまった。
北野作品では『座頭市』が一番好きなので、時代劇を撮ると聞いて、必ず観ようと思っていた。

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。
大河ドラマは綺麗すぎる、と北野武が言っていた。
歴史上の人物をヒーローとして描いているから、綺麗になるのかなと思って見ていた。
テレビドラマという所もあるのかもしれない。

『首』の織田信長は実に怖い。
あんな上司は絶対無理。
パワハラ・モラハラ・セクハラ・ありとあらゆるハラスメントで、今なら全部アウト。

よく、この3人に例えるなら自分は誰、という話があるけど、そういう時は私は迷わず「織田信長」と言っていた。
合理主義者でせっかちで新しい物好き。
しかし私は凡人だ。
北野武は、自分が演じるなら秀吉かなぁ、と言っていた。
確かに浅草から世界に出た人である。

この人は誰タイプかなぁ、とこっそり見るのは少し面白い。

昭和生まれなので、少なからず男尊女卑や不条理なハラスメントを経験してきたけど、10年20年前の常識が今は全部アウトだから、戦国のこの時代に許されてきた暴挙の数々は、その頃にしてみたら当たり前にあったことなんだろうと思う。

私の感想を述べるとすると、古くて新しい映画。
戦国時代の日本の古い価値観と、北野武の新しい斬新な解釈。
チーム秀吉がコミカルで好きだ。
歴史のドラマや映画で腑に落ちなかった部分が、やっとすっきりした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?