仮名子

本垢でありオタ垢 https://note.com/notbotsummer

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  • あのスティークを切り開き

    2024.4.10~

  • あいこさんの相続人

    完結しました。してしまいました。 しょんねぇ男とよくわからん女(故人)の話。

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note創作大賞に応募すっから。

※別垢で投稿した記事、こちらにも投稿します。 別垢👇 どうも。 以前宣言した通り、わたくし、「note創作大賞」に応募します。 note創作大賞の選考に「読者応援期間の読了率・スキ数」も加味されます。 ということで、 みなさま、読んで下さい。わたくしの記事を。そしてスキ押してくださいこれ以上御託は並べません。 以下、応募する記事です。 髙橋海人部門そんなものはない。 まあ、私の中での応募作の区分です。天上界髙橋海人神に関する記事です。 お馴染みWWT。髙橋海人沼落ち

    • 「少年の名はジルベール」読了、そして色々調べるうちに、いや特に調べずとも「一度きりの大泉の話」の存在に行き当たる。これを読まなければ片手落ち、と思うが、読むのが怖いよ……

      • 「小説を書く人に100の質問」やってみた

        4本の中~長編を書き、そろそろ小説書きと名乗ってもいいのでは?と思いましてこちら答えてみます。 Q.1 筆名(ペンネーム)を教えてください。 仮名子。読み方なし。私も分からん。 Q.2 筆名の由来は? 基本的に自我消したいので仮名、からの派生。 ダサいよね、うんダサい。分かってる。 Q.3 主にどんな小説を書いていますか?(長編・短編・掌編など) 中編(5万字)か、連作短編?長編?(10万字前後)しか書けない。 短編と掌編は無理です。技量がない。書ける方尊敬する。 Q

        • 【執筆記】note創作大賞だからこそ、公開改稿しまくる

          引き続き、こちらについてです。 一応2本応募してますが、 「スティーク」鋭意改稿中です。 Xのフォロワーから感想をカツアゲしまくり、それを元に書き直す部分は書き直し、削るものは削ってます。 あと、ココナラで有料の講評サービスを購入しました。 1週間前後でフィードバックがある予定です。 創作大賞は、参加企業の多さ・大きさに対して、「応募しながらも改稿できる」「他の応募者の原稿を読める」点で、かなり面白い公募だと思っています。 このメリットを最大限に活かし、締切まで腐ることな

        • 固定された記事

        note創作大賞に応募すっから。

        • 「少年の名はジルベール」読了、そして色々調べるうちに、いや特に調べずとも「一度きりの大泉の話」の存在に行き当たる。これを読まなければ片手落ち、と思うが、読むのが怖いよ……

        • 「小説を書く人に100の質問」やってみた

        • 【執筆記】note創作大賞だからこそ、公開改稿しまくる

        マガジン

        • あのスティークを切り開き
          12本
        • あいこさんの相続人
          15本

        記事

          【執筆記】小説を分業制にしてはいけないのか

          著者が私一人である必要性とは 昨日、「あとちょっと、あとちょっと」を繰り返して、気づけば完徹し、「あのスティークを切り開き」を完結させました。一応。読んでぇー。 この作品もそうですし、 ここで書いた、すば新に応募した作品、いずれも夫にガッツリとプロットの相談をしました。 しかも、物語の核心部分だったり、全体のストーリーラインについてだったりです。 「スティーク〜」については、夫から 「特殊な職業、特殊な属性、特殊な場所、凡な結末」という端的に心を抉る、しかし完全に的

          【執筆記】小説を分業制にしてはいけないのか

          あのスティークを切り開き 第12章「さくら」(終)

           朝、いつものように店に行くために自転車にまたがろうとしたら、黒いサドルの上に、一枚桜の花びらが張り付いているのが目に入った。桜の花びらって、どうして一枚だとほぼ白みたいな色なのに、木に咲いているときは、あんなに目を見張るくらいのピンク色なんだろう。  レオが前に、ピンク色と灰色は同じ色に見えるんだって言っていた。じゃあ、この桜並木は、レオにとっては淡い水墨画みたいに見えているんだろうか。今度聞いてみたい。そして、水墨画の展覧会とかやってたら一緒に見に行ってみたいな。そんなこ

          あのスティークを切り開き 第12章「さくら」(終)

          あのスティークを切り開き 第11章「インパラ」

           受験生になり、あまり顔を出さなくなっていたルイが、ゴールデンウィークの終わりに久しぶりに店に来た。旅行のことや高校のことを話していたら、ちょうど、たっちゃんさんがお茶しにやってきた。 「あ、ルイちゃん久しぶり」 「たっちゃんさん、お久しぶりです。市原君からお土産受け取りました、ありがとうございます。旅行どうでした…って、鳥が!柄が付いている…!」 流石、ルイは速攻で気が付いた。 「ああ、そう、向こうでお土産代わりに彫ってもらったんだよ」  レオが図案描いてくれたんだよー、と

          あのスティークを切り開き 第11章「インパラ」

          あのスティークを切り開き 第10章「フェアアイル」

           早朝のエディンバラ空港で、機内からタラップに出た瞬間、日本とは全く違う冷気が顔を包んだ。極寒、ではもちろんないけれど、春だ、と緩み切っていた日本人としての身体が喝を入れられるくらいには寒い。 「うわ、息白いの久々だねぇ」  ニット帽に髪の毛を全部押し込んだたっちゃんさんが言う。  一週間前、一応と思ってルイに「たっちゃんさんとスコットランド行くわ」とLINEしたら、3人のグループに 「たっちゃんさん。イギリスの入国審査は世界的に見てもかなり厳しいです。スコットランドはイ

          あのスティークを切り開き 第10章「フェアアイル」

          あのスティークを切り開き 第9章「ハサミ」

           たっちゃんさんと腹を割り合ってからの一週間、俺は、ルイへのたっちゃんさん通信をお休みした。たっちゃんさんはいつも通りだけど、俺が、たっちゃんさんの一挙手一投足を見るにつけ、あの告白を思い出し、面白とかほっこりとかいう気分にはなれなかった。  完全なる推測、しかも邪推だけど、もしあの話が小説で、模試の国語、現代文パートで題材として取り上げられ 「達海の独白を読み、達海が初対面の人にも『たっちゃん』と呼ばせる理由を書きなさい」 と出題されたなら、俺はスラスラとその解答欄を埋める

          あのスティークを切り開き 第9章「ハサミ」

          版権ものの名前出しすぎで怖いから、まどマギとキングオブコントだけ日和りました。

          版権ものの名前出しすぎで怖いから、まどマギとキングオブコントだけ日和りました。

          あのスティークを切り開き 第8章「鳥」

           ちょっと長くなるかもしんないから、レオ、トイレ行っといたほうがいいよ。  大丈夫?えじゃあ俺行ってもいい?ゴメン、ちょっと待ってて。  ……お待たせ、ゴメンね、話始める感じだったのに。どこから、話そうかな。  俺はね、ずっと施設に居たんだよ。児童養護施設。いわゆる「物心ついたときから」ってやつ。そこはキリスト教系でね、ご飯の前にお祈りすんの。「父と子と聖霊のみ名によって。アーメン」。別に信仰心はないけど、今でもたまに一人の時とかに、何となくやっちゃうね。  子どもの頃時々

          あのスティークを切り開き 第8章「鳥」

          あのスティークを切り開き 第7章「Never」

           赤いセーターを編み上げ、秋になっても、ルイは変わらず週末はうちの店に来た。編み物はせず、勉強をする。一応、ニットカフェではあるものの、カフェとして使っても何ら問題はなく、また俺の数少ない友達、ということで、ばあちゃんも歓迎してくれている。  ルイの目当てはたっちゃんさんだけではない。と信じたい。勉強中は邪魔しないが、ひと息入れる時は話しかけてくるし、2~3日に一度のたっちゃんさん通信も途切れず続いている。何より、中学校時代ほぼ笑顔を見たことがなかったルイが、俺の前ではふふっ

          あのスティークを切り開き 第7章「Never」

          みんなが読むスピードより私が書くスピードの方が速い(悲劇)(アカン)

          みんなが読むスピードより私が書くスピードの方が速い(悲劇)(アカン)

          あのスティークを切り開き 第6章「キッズセーター」

           うちのカフェは、19時にもなれば、お客さんはほぼ、いや全く居なくなる。ばあちゃんのお友達の常連さんたちは、夕飯の支度なり、買い出しなりがあるから。それでもばあちゃんは、毎日20時まで店を閉めない。もしかしたらふらりと休みたくなる人もいるかもしれないから、と。  自前の土地で、家賃がかからないからこそのゆとりだとは思う。  そんな、閑散とした19時に、予告通りつやつやのポニーテールの女子高生が来店した。亡くなった常連のアケミさんの孫、川辺ルイ。俺の中高の同級生で、同じ美術部

          あのスティークを切り開き 第6章「キッズセーター」

          あのスティークを切り開き 第5章「母、襲来。」

           朝目を覚ますと、家の中がやけに静かだった。朝のニュース番組の声が聞こえない。その分、窓の外の鳥のさえずりとか、車の行き交う音、小学生のさざめきがよく聞こえる。いつもなら一階から香ってくるみそ汁の匂いも、今日はしない。 「ばあちゃん?」 そこそこ大きめの声で呼びかけたが、いつもの鷹揚な「はぁい」は返ってこない。 まさか、まさかね、と思いながら、スマホを握りしめて階下へ降り、もう一度 「ばあちゃん!」  と強めに呼び掛ける。俺の声が消えると、相変わらず家の中は無音になる、いや、

          あのスティークを切り開き 第5章「母、襲来。」

          【執筆記】苦悩・葛藤を描くことへの苦悩と葛藤

          タイトル分かりづらっ。 しかも朝だし。この後出勤しますし。 でも朝から苦悩し葛藤しています。いや、昨夜からもその前からもずっと。 追記)苦悩し葛藤して書いた小説がこちらです(完結済) ストーリー上、登場人物が葛藤する姿を描くとき、私は思い切りや勇気、自信を持てない。 葛藤あるいは苦悩する時、その登場人物は「○○なのは嫌だ」「○○なのは辛い」という状態なり思考なりになる、と思います。 一方、私はストーリーの展開の中で、○○を肯定したい。 基本的に、自分が書いている世界の中で

          【執筆記】苦悩・葛藤を描くことへの苦悩と葛藤