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父のメシマズは暴力だし善意の押し付けは虐待である

私の父はメシマズだ

私の父は「自分こそが世界で一番偉い」と考え、「自分の考えが世界で一番正しい」と思い込んでいる老害だ。毒親である。

どこぞの野党の国会議員のように、他人のミスは重箱の隅をつつくように追求しこきおろすくせに自分にはとことん甘い。子どもが高校生のころに早期退職し、自分の退職金も親(私の祖父母)の遺産も食いつぶしながらニート(自称フリーランスのコンサルタント)をしつつ、税金も公共料金も滞納する真性のクズさを発揮している。

しかし、そんなクズさが霞むくらい許せないことがある。父が自分の作るマズい飯を食えと強制してくることだ。

メシマズには複数のタイプがあるのだが、父は「正しい調理法を確認せずに自己流で料理する」+「アレンジを加える」+「健康に良さそうな食材を隠し味と称して大量投入する」複合型なのでたちが悪い。

我が家の唯一の救いは父の料理が趣味の範囲にとどまっていることだ。普段は母が料理を作るので問題ないが、どのタイミングで「今日はお父さんが料理を作るぞ」と言い出すのか気が気でない。

父の料理はあらゆる病気を治す(自称)

父は健康に良いとされる食材や調味料を目分量で料理に投入しまくる。家族の健康を願ってのことらしいが、殺しに来ているとしか思えない。

本人いわく父の料理を食べると「必要な栄養が全て摂取でき、あらゆる病気が治る」らしい。父が2016年にブロガーだったらWELQより先に閉鎖待ったなし。栄養学の知識は欠片もなく、もはや思想が宗教家に近い。

「自分の考えが世界で一番正しい」と考えているからこそ自信満々に言い切れるのだろう。

しかし、万能薬である料理を食べているはずの父は風邪をひきやすく、毎晩市販の薬を飲んでいる。毎年インフルエンザの予防接種も受けている。

父ほど言っていることとやっていることが一致しない人間を見たことがない。

メシマズは味見しないし食べないとキレる

父をはじめとしたメシマズは、決して味見をしない。自分の分は少量しか器に盛らずに自信満々で家族に勧めてくる。「お父さんの分は気にしなくていいからみんなで食べて」と善意100%で言う。ありがた迷惑だ。

食べたくないというと「好き嫌いするな!全部食べろ」と言い、それでも拒否すると「じゃあもう食べなくていい。勝手にしろ」とブチギレる。そして拗ねる。後期高齢者の拗ねた姿は見るに堪えない。

しかもメシマズは自分が作った料理を自分で責任もって完食することはない。「健康に良いから」とか「食材がもったいない」とか「あなたのために作ったのに」とか、あらゆる理由をつけて相手に押し付けるのだ。

そのため、父が料理を作るとき、母は家庭内の空気が悪くなるのを防ぐため「ワガママ言わずに我慢して全部食べなさい」と子どもに強制する。これはもはや暴力であり虐待だ。

メシマズはエゴイスト

私の父は冒頭で述べたように人間性がクズで、家族に対する思いやりは全くない人間だ。

そんな彼がなぜわざわざ料理をするかというと、家族から思いやりのある父親としての尊敬のまなざしや感謝の言葉をもらうことで承認欲求を満たして悦に浸るためである。

これが背景にあるから「父の料理が嫌ならあなたが作ればいいじゃない」というツッコミは的外れなのだ。だって彼は自分の承認欲求を満たすために、是が非でも自分が料理を作って「家族に食わせて尊敬される、感謝される」という儀式を行いたいのだから。

また、「自分こそが世界で一番偉い」と考えているからこそ、自分の料理が拒否されると「高貴な俺様の好意を無碍にするとは無礼なり!」という感情が湧いて怒り狂うのである。

世界中のメシマズは死ねばいい

彼らには「レシピ」とか「調理法」という概念がない。

「こうしたらきっと美味しくなるぞ」「余った食材が有効活用できるかも」という自分の中にある(センスと根拠のない)ひらめきと「こんな感じで作ればできそう」というぼんやりとしたイメージを頼りに料理を作っている。

そして分量とか味とかは二の次で、自分の中にある最重要事項(栄養とかコスパとか)だけを満たそうとする。食べる相手目線が絶望的に欠けている。

家族の健康のため、世界中のメシマズは死ねばいいのに。

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