セバスチャン

The営業マン。中小輸入貿易商社の営業部長です。世界中を飛び交い欧州と日本を繋げる。中…

セバスチャン

The営業マン。中小輸入貿易商社の営業部長です。世界中を飛び交い欧州と日本を繋げる。中卒ガテンの仕事から一念発起。ビジネス英語、高卒認定、営業マーケティング独学、転職活動へて現在に至る。成功する営業マンには誰でもなれます。20年以上の経験に裏打ちされた独自の営業哲学を投稿します。

最近の記事

営業マンという仕事:5

転職活動を初めですぐに紹介型のエージェントに登録し貿易商社の面接にこぎつけた。それまではサラリーマンの世界は全く知らずに生きてきたが、面接に関して特に緊張することはなかった。それまで正社員として10年勤務している設備取付業は辞めておらず、面接の日時調整が大変であった。 現在もそうだが現場職人の仕事に週休2日はほとんどない。特に建築現場関係は皆無に等しい。 そんな中、週休2日制をとっている会社の面接に行くには平日の仕事を終わらせてから出ないとまず行けない。面接は毎回仕事が終わ

    • 「喜びは苦しみの向こう側」3

      三浦海岸駅へ戻る途中、学は後ろ向きに歩きながら俺に覆い被さる様にして問いかけてくる。「お前も辞めちゃえば?」俺「なんとも言えないな。親がなんでいうかわからん」俺は親父にブッ飛ばされるイメージを描いていた。ブッ飛ばされた後は母親に説得されもう暫くは学校へ通い様子を見る様に言われるところまで明確にイメージしてしまっていた。 改札を抜けてホームへ上がるとちょうど赤い車両が入線してきた。クロスシートの品川行きはまたガラガラだった。学校をサボるにしても海で時間を潰しきれない時は、品川

      • 営業マンという仕事:4

        (写真はホームコースである太平洋クラブ相模コース。五分咲きの桜) 時は米国のドットコムバブルが終わり、サブプライムローンの証券化が打ち出の小槌の様に言われていた時期だった。日本もそれに釣られてかなり景気が良く、氷河期世代の採用抑制の煽りを受けて人手不足が騒がれていた。とある外資メーカーの日本法人では年齢構成再編と拡張戦略のため即戦力となる若手営業マンを募集していた。 この頃、私はサラリーマンになるべく様々な情報収集をしていた。まずはどの様にしてその会社に入社したのかを営業

        • 「喜びは苦しみの向こう側」2

          三浦海岸は駅を出てもすぐに海には出られない、海へと続くわかりやすい道は大通りを南に向かって歩くのだが、幹線道路なため観光地ムードはない。 海へ向かう歩道は高校生が2人肩を並べて歩くには少々狭く、時折車道に片足を落としたりしながら海へと突き当たる三叉路へ歩いた。その横で友人の学はどの様にして学校を辞めることを親に承諾させて書面に判子を押させたか、そして担任のところへ出向き退学願いを提出した時のやり取りを情景描写を交えて誇らしげに語っていた。 学「担任はさぁ、本当に良いのかっ

        営業マンという仕事:5

          営業マンという仕事:3

          しばらくの間、別の趣味に没頭していた。しかし最近ここに考えをまとめておこうとまた戻ってきた。(写真はコロナ真っ只中のミラノ中央駅) 若かりし頃からあらゆる先人達の考えに影響され、それを自分で考え咀嚼して自分の考え方だと言えるように体系化し、それを営業という仕事に生かして4桁万円の年収として評価されるようになった。 先述しているが、世の中には腐るほど営業指南の本やテクニカル本が出ている。もちろんそういった理論に間違いなんてものはない。それぞれの著者がそれぞれの立場と得意分野

          営業マンという仕事:3

          「喜びは苦しみの向こう側」1

          秋晴れの空の下、学校の最寄りの駅から校舎へと伸びる緩やかな坂道を、これから始まる新しい人生に期待を寄せた新入生のような初々しい気持ちで俺は歩いていた。 既に朝10時を回っている。ラッシュ時は校舎へ向かうこの坂道を他の学生が賑わしているがこの時間帯は誰もいない。 コンクリートの中央分離帯がある片側2車線ずつの車道には、10トンのダンプカーが往来していて騒音と排気ガスの匂いが酷かった。匂いと騒音はほとんど気にならず秋晴れの丹沢稜線を歩くかの如く爽快であった。人の行く山の裏に花

          「喜びは苦しみの向こう側」1

          営業マンという仕事:2

          世の中にはいろいろな成功という言葉が蔓延っているが、一体何をもって成功なのかと問いたくなる。(タイトル写真は出張先ドイツ、デュッセルドルフ旧市街での夕食) 巷の本屋に平積みされているビジネス書や自己啓発本、能力開発書籍などを見ると嫌というほど成功の2文字を目にする。 それらの本の中には実用的に役に立つものもあるだろうが、今この投稿を読んでいる君達の売上アップに貢献しただろうか? 話を営業マンとしての成功に戻そう。ますば売上。これが重要。前回の投稿で例に挙げたプロスポーツ

          営業マンという仕事:2

          営業マンという仕事:1

          これから数回の投稿に分けて営業マンとしての成功というのはどういうことなのかを考察してみようと思う。(タイトル写真は仕事でスイスに訪問した際に観光で行ったツェルマット) 営業といっても様々なカテゴリーがあり、B to C やら B to Bまで、商材も消費材から産業機械まで世の中にはありとあらゆるものがある。 その中で成功という状態を定義するのは各業界に携わる人の考え方次第で変わるのかもしれないが、まずは経営者から求められる数字をクリアすることが最低限のスタートラインではな

          営業マンという仕事:1