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【詩】透明な手に遮られながら

誰もかれもが好きなことをいう
その言葉を聴き続ける

話したいことが 喋りたいことが
霞のように形を変える

言葉なんて好きじゃない

考えてることが伝わるなら 
言葉にしないで 音のままでいい

答えに辿り着かない言葉たちの中で
僕だけが答えを探している

僕を掴んではなさい その透明な手に
ある時血の香る絵の具で 色を叩きつける

そして するりと抜けたその先で

僕は 花ひらく


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