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今年もありがとうございました

2023年も残すところあとわずか。2023年は皆さんにとってどのような1年でしたか?

本noteにとって、そして私にとって、今年はいろいろな転機があった1年だったと感じています。

本noteではかねてから、翻訳を目指す人、中国語を勉強したい人に向けて1週間に一回配信でやってきましたが、今年8月、9月は遂に、前々からやりたいやりたいと言っていた、X(旧ツイッター)のスペースを使った「中国語ニュース翻訳勉強会」「中国語初級者・中級者向け勉強会」を主宰させてもらいました。

私自身の段取りがあまりうまくなかったのと、回線状態も芳しくなかったということで、内容自体は皆さんが期待していたほどじゃなかったのではと私も実感しています。このあたりの改善点はいろいろ整理していきたいところではあります。

ただこの経験は私にとって貴重なものだったと考えています。

そして皆さんの中日ニュースの翻訳力向上のお役に立てられたらという気持ちは今も依然として強くありますので、もし個別にコーチングを希望している方がいましたら是非XのDMで教えていただければと思います。お役に立てられるよう考えてみたいと思ってます。

また、希望者同士がカフェなどで集まってリアルで中日翻訳勉強会なんてのも開催できたらいいですよね。

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さて、中国を取り巻く状況もここ1年間で大きく変わりました。

昨年末の中国政府によるコロナ政策の大転換から始まって、年初のコロナの国内における大流行は記憶に新しいと思います。日本をはじめ訪中ビザの取り扱いも再開されましたが、時すでに遅しといった感じでしたね。

今から思えば、年初のコロナの流行は中国の国内経済の回復にとって大きな痛手となったのは間違いありません。

期待していたコロナ流行後の経済回復は芳しくなく、若者の失業が高止まりするのに伴い、中国のメディアの報道は今年半ばから「若者よ!頑張ろう!」に変わりつつあります。あと、あれだけ大々的に報じられていた経済指標も明るいニュースとして取り上げることができないからか、最近では重箱の隅をつつくようなとりもたらない経済指標を取り上げて「自信を高めよう」と精神論に訴える報道が増えました。

中国メディアのこのような報道姿勢を目の当たりにするたびに、私自身も「ああ、相当悪いんだな」との思いを強くする日々です。

それと反比例する形で目立っているのはやはり、中国共産党による支配の強化でしょうか。

経済ニュースに関する報道規制から始まり、国家安全部による機密情報漏洩禁止の注意喚起、愛国主義をあおり、「正能量を持て!」と一般市民に訴えるかかのような報道。これらの国内の雰囲気に危機感を覚える人は多くいるんでしょう。中国はいったいどこへ行ってしまうのでしょうか。

こんな中国に対して気が滅入るニュースばかりではありますが、中国に対する好奇心はまだ衰えていないと自分は自負しています。

そしてなにより、今の中国を正しく知り、中国情報に対するリテラシーを高めるためには、他人の偏見が含まれていない一次資料をしっかりと精査する必要があります。そしてその一次資料をしっかり理解するために必要なのは確かな中国語力です。

そのようなリテラシーを高めたいと考えている皆さんに来年もお役に立てればいいなと思う次第です。


サポートしていただければ、よりやる気が出ます。よろしくお願いします。