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《読書》死体を買う男

こちら、本屋さんで気になって、図書館で借りた本です(オイ)。

死体を買う変人が出てくるミステリーと思い、楽しみにしていたんですが、違いました(汗)

ミステリーはミステリーなんだけど、小説の中にさらに小説が入ってる感じの構成です。

ということで、主人公は二人います。一人は筆を止めた小説家細見。もう一人は廣宇と名乗る江戸川乱歩、細見が読む小説の中を生きている。

細見が動く話を外の小説、廣宇が動く話を中の小説と呼ぶことにすると、全体の小説は外と中が交互に進んでいく。

中の小説は「白骨鬼」というタイトルで、江戸川乱歩の未発表原稿じゃないかという触れ込みです。この白骨鬼を細見が読始めるところから外の話は始まる。

中の小説自体は、江戸川乱歩が旅行先でたまたま怪奇な自殺事件に出くわしてしまうことから幕を開ける。

二つの話は進むごとに気になる点が少しずつ分かっていき、最後にすべての謎が解けるそんな話。

一見、外の話に謎は無いように思われていたが、最後にそう繋がっていたのか、と分かるはずです。

タイトルと中身の繋がりが、私にはあんまりよく分かんなかったのがやや残念でした。

※ここで私は江戸川乱歩ミステリーを全然読んだことがないことを付記しておきます。

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