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忘却 《詩》

「忘却」

無意識の領域から

浮かび上がる記憶と欲求

割れた雲間から見えた幾つかの星


遠く忘却の中に消えた彼奴の言葉は
まだ僕の中に残っている


彼の意志の力は其処に留まり 

星を輝かせる 

光と影の複合体が創り出す本当の姿


其れは美しさの奥に隠された資質

表面上に見えるものが

美しくある必要も無い

例え醜いものであったとしても

僕は彼を正確に理解し
その輪郭を描く事が出来た


僕は何かを与えると同時に
何かを受け取った

記憶は残る 

限られた時間と限られた場所

確かに僕等は同じ星を見ていた


僕は残された
深い不在と共に空を見上げる

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