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水と花びら 《詩》

「水と花びら」

その構文の

精度を確認する様に反復する 

太陽の周りを

地球が回る様に規則正しく


其処では

全てを強制しまた同時に強制される

そんなシステマチックな

領域が存在し 

全てを
自己完結させた月が浮かんでいる


目的遂行の為の最短距離を進む水が

唯一の突破口を的確に見極める

愛し合い方すら忘れてしまった

薄紅色の花びらが風に舞う


周りの風景に

見慣れない色合いが混ざる

整合性の無い物語が

リンクして行く様に

流れる水 

導きに似た水面 

堕ちた花びら


死に方くらいは選べるさ…

そう最後に君は其処に追記した

静けさの中にある暴力性と

無音の沈黙を守り続ける夜に

僕は君を強く抱きしめている 

離さない

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