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星だけがやけに綺麗に見えた夜 《詩》

「星だけがやけに綺麗に見えた夜」

何が原因で何が結果なのか 

何処にも答えなんて無かった

夢の中に紛れ込んだ現実の切れ端と

現実の中に断片的に現れる夢

ただ 
がむしゃらに追いかけ続けた


傷だらけのコルベットC5

モーテル 

星だけがやけに綺麗に見えた夜

使い回された古いベッドの軋む音

遮光カーテンの裏側 

天井が波打つ 

求められた色なら全て与えてやるよ

いつか俺が途中で見失ったもの

その後 

長く探し求めているもの

もしそれが

目に見えないものだとしたら

言葉に出来ないものだとしたら


それでもお前だけは 

わかってくれるよな

混沌とした泥沼に
足を取られたとしても


無様に跪いて来た生き様  

悔しくて見返したくて 

その全てが俺に力をくれる


糞ったれ それがどうした 

ゆっくりしてる時間は無い

グラスに三分の一程残った

ウィスキーを飲み干した

だけど遅くは無い 

もう一度 何度でも

始めた時が全ての始まりだ

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