成城大学

学校法人成城学園企画広報部が運営しています。教員コラム、成城の街と映画、成城の街と自然…

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学校法人成城学園企画広報部が運営しています。教員コラム、成城の街と映画、成城の街と自然、など6つのマガジンを掲載中。詳しくは「成城大学noteのご案内」記事をご覧ください。 成城大学website https://www.seijo.ac.jp/

マガジン

  • 成城映画だより

    成城自治会広報誌『砧』に掲載された「成城映画だより」を転載しています。成城学園元職員 高田雅彦氏による成城の街と映画にまつわるコラムです。

  • SEIJO natureー成城の街と自然と学校の話ー

    2025年は成城学園移転100周年にあたります。成城学園の移転をきっかけとして発展した住宅街である世田谷区成城。100年前から自然との共存に配慮した居心地の良い環境を守り続けています。このマガジンでは、そんな成城の街と自然と成城学園の関わりについてご紹介していきます。

  • sful 取材ノートより

    成城学園在校生の保護者や卒業生、教職員に配布している広報誌『sful(エスフル)~成城だより』。その編集チームの取材ノートから、再編集した記事や誌面には収まりきらなかったエピソード、取材時の裏話的なコンテンツを掲載していきます。

  • 成城大学文芸学部の情報空間

    成城大学文芸学部の学びは万華鏡のように多彩です。文芸学部の不思議で面白い世界を紹介するマガジンをはじめました。 文芸学部の個性豊かな教員たちによるコラムや学部の情報を掲載していきます。文芸学部の学びに興味のある方はどなたでも大歓迎!深く広く文芸学部の世界をお楽しみください。文芸学部の学科について知りたい場合は、各学科のまとめ記事をごらんください。

  • 成城彩論ーseijo salonー

    成城大学公式ウェブサイトより転載しています。成城大学・大学院の教員が自身の専門分野に関して執筆したコラムです。知的好奇心を刺激し、彩り豊かな様々な論(見解・意見)が交わる「成城彩論(サロン)」をお楽しみください。

最近の記事

  • 固定された記事

成城大学noteのご案内

成城大学noteをご覧いただきありがとうございます。 このnoteでは成城大学や成城学園にまつわるコラムをお届けしております。 現在6本のマガジンを掲載していますので、興味を持っていただいた記事からお読みください。 NEW! SEIJO nature-成城の街と自然と学校の話-2025年は成城学園移転100周年にあたります。成城学園の移転をきっかけとして発展した住宅街である世田谷区成城。100年前から自然との共存に配慮した居心地の良い環境を守り続けています。このマガジンでは

    • 成城学園オープン学園報ー2024年4月、こんなことがありましたー

      成城学園の第3次中期計画「成城学園第2世紀プラン2030」では、「しなやかな知性・挑戦する意欲・共感する心」をいっそう大切にする教育へと進化・深化することを掲げています。 このnoteでは、成城学園の幼稚園から大学・大学院までの、日々のニュースを「しなやかな知性」「挑戦する意欲」「共感する心」に分類してお届けしていきます。成城学園の「最新ニュースまとめ」としてもご覧ください。 ※「しなやかな知性・挑戦する意欲・共感する心」の複数に該当する事例もありますが、最も特徴的と思われ

      • 《成城映画だより 特別編》 ライオン長屋「季節料理 藤」に通った成城の映画人

         2024年3月末、建物の解体により、57年に亘る営業を終えた料理店「藤」。筆者も昼夜を問わずに、よくお邪魔しました。京都仕込みの小鉢料理が美味しく、閉店は本当に残念です。当店には、大学(キャリアセンター)の仕事で呼んだ吉田類さんをお連れしたことがありました。「いいお店ですね」と喜んでいた類さんは、料理やお酒はもちろん、ご主人自筆の品書き(竹紙に毛筆で記す)がいたくお気に入りのようでした。のちに「酒場放浪記」の番組で訪問し、その後も個人的にお通いになったそうですから、よほど印

        • 成城大学・文化史学科の及川准教授(民俗学)の出演情報です。 https://x.com/SeijoBungei/status/1785174826220671334

        • 固定された記事

        成城大学noteのご案内

        • 成城学園オープン学園報ー2024年4月、こんなことがありましたー

        • 《成城映画だより 特別編》 ライオン長屋「季節料理 藤」に通った成城の映画人

        • 成城大学・文化史学科の及川准教授(民俗学)の出演情報です。 https://x.com/SeijoBungei/status/1785174826220671334

        マガジン

        • 成城映画だより
          34本
        • SEIJO natureー成城の街と自然と学校の話ー
          1本
        • sful 取材ノートより
          32本
        • 成城大学文芸学部の情報空間
          47本
        • 成城彩論ーseijo salonー
          11本
        • 民俗学の話はじめました
          8本

        記事

          【恐竜日記③】リニューアル工事、はじまりました

          恐竜日記ってなに?の話↓ いよいよ始まりました。成城学園杉の森館 恐竜・化石ギャラリーのリニューアル工事。 目玉のヴェロキラプトルは地下1階の中央あたりに展示されます。やはり全身骨格は見ごたえがあります。ほかにもマンモスの臼歯なんかも仲間入りするようです。新しい展示品にあわせて展示台も追加したり、配置をいれかえたり。一週間かけて工事を行っています。みなさんにお披露目するのが楽しみです。 【告知】リニューアル記念シンポジウム予約受付中です 当ギャラリーの化石提供者である十津

          【恐竜日記③】リニューアル工事、はじまりました

          地域への想いを育む『せたがや百景』と成城学園周辺の散策スポット

          成城学園がある世田谷区には、『せたがや百景』とよばれる風景や景観があります。昭和59年に区民投票で選定され、時の流れと共に当時と変わってしまった風景もありますが、現在も景観や散策が楽しめるスポットがたくさん残っています。 成城学園の移転、小田急線の開通と共に人々の暮らしが根付いてきた成城。この街の風景や景観も、住民や学園が大切に守っています。 成城学園内の残したい景観実は、成城学園内にも『せたがや百景』に選ばれた場所があるのは、意外と知られていないかもしれません。 その場所

          地域への想いを育む『せたがや百景』と成城学園周辺の散策スポット

          のびのび学ぶ成城っ子にズームイン!『sful-成城だより』vol.18未公開写真から

          『sful-成城だより』の取材は5月から10月の約半年かけて行います。中でも「SCENE 成城キャンパスの風景」は学園内を歩きながら、成城学園で過ごすみなさんの何気ない日常のひとコマを写真に収めています。コロナ禍を経て3年ぶりに「制限なし」の撮影が叶い、初等学校で出会った成城っ子をお楽しみください。 成城学園初等学校の美術は「絵」「彫塑」「工芸」の3つにわけてそれぞれ専門の教員が授業を行っています。 一人の教員が1年生から6年間連続して指導するため子どもの成長をしっかりみら

          のびのび学ぶ成城っ子にズームイン!『sful-成城だより』vol.18未公開写真から

          【恐竜日記②】シンポジウム開催!?6月に恐竜・化石ギャラリーを見られるらしい

          前回までの話↓ なんと!恐竜・化石ギャラリーのリニューアルを記念して、化石の所有者である卒業生の十津守宏氏がシンポジウムを主催されることになりました! 普段、恐竜・化石ギャラリーは成城学園に通う児童・生徒の学習に利用されているため、外部の方の見学は制限されています。 ですが、シンポジウム当日は恐竜・化石ギャラリーも見学可能です!いちはやくヴェロキラプトルを見たいという方はこの機会にぜひお越しください。 本シンポジウムでは、宇宙物理学者であり美宙天文台台長の佐治晴夫先生と

          【恐竜日記②】シンポジウム開催!?6月に恐竜・化石ギャラリーを見られるらしい

          呪術・魔術をテーマにした成城大学教員の記事を掲載しています。文化史学科とヨーロッパ文化学科、それぞれの視点からお楽しみください。 丑の刻参りのわら人形 https://note.com/seijo_university/n/na04645c6df08 ニセ魔術師の大冒険 https://note.com/seijo_university/n/n640e005ad81d

          呪術・魔術をテーマにした成城大学教員の記事を掲載しています。文化史学科とヨーロッパ文化学科、それぞれの視点からお楽しみください。 丑の刻参りのわら人形 https://note.com/seijo_university/n/na04645c6df08 ニセ魔術師の大冒険 https://note.com/seijo_university/n/n640e005ad81d

          18世紀ヨーロッパを股に掛けたニセ魔術師の大冒険

          呪術と少し関係するかもしれませんが、ドイツでは、魔術は中世以降、民衆本に魔術師や魔女が登場し、グリム童話によってそのイメージが固定化していきます。この魔術師を演じながら、18世紀後半にヨーロッパの宮廷で活躍し、さまざまな文学作品のモデルとなった人物が「カリオストロ伯爵」です。 カリオストロは詐欺師として貴族から金を巻き上げる一方で、貧しい人々に施しをする〝義賊〞としての顔も持っていました。修道院で習い覚えた医学や写本の技術を悪用し、アジアやアフリカで魔法を学んだと触れ回って

          18世紀ヨーロッパを股に掛けたニセ魔術師の大冒険

          丑の刻参りのわら人形はなぜ呪いに「効く」のか

          呪術とは「超自然的な力を利用して、自らの願望を達成しようとする行為」です。呪いもその一つであり、「呪術的な作用によって、意図的に誰かを攻撃すること」と定義することができます。 人類学者のフレイザーは、呪術を「類感呪術」と「感染呪術」の二つに大別しました。類感呪術とは、「類似の原理(似たもの同士は互いに影響し合う)」に基づく呪術であり、感染呪術とは、「接触の原理(一度接触したもの同士は、離れた後も互いに作用し合う)」に基づく呪術です。 この二つの原理によって効力を発揮する一

          丑の刻参りのわら人形はなぜ呪いに「効く」のか

          高校・大学を楕円球でつなぐラグビー部の練習にZOOM

          『sful-成城だより』では、「Go! Go! 課外活動」と題して、成城大学の課外活動の様子をお伝えしています。Vol.18ではラグビー部特集を掲載。初等学校から大学までラグビーに触れる環境がある成城学園ならではの、高校と大学の合同練習にZOOMしました。 1928年創部の伝統を誇り、世界的指揮者の小澤征爾氏もプレーをした成城学園ラグビー部の絆をつなぐ今をご紹介します。 秋晴れの土曜日。恒例の高校・大学の合同練習があると聞いて伺いました。練習に先立ち、高校生2人、大学生4人

          高校・大学を楕円球でつなぐラグビー部の練習にZOOM

          【恐竜日記】成城学園の恐竜・化石ギャラリーに新しい仲間がやってくる

          「杉の森館 恐竜・化石ギャラリー」は成城学園の敷地内にあります。卒業生である化石コレクターの方の所蔵品を展示し、成城学園各校の児童・生徒たちの学びに活用しています。 2020年に開館しましたが、このたび、新たな展示品を加えてリニューアルすることとなりました。 noteではリニューアルまでのあんなこと・こんなことを不定期に連載していこうと思います。なお、7月には毎年恒例の一般公開も予定していますので、楽しみにお待ちください。 新たにやってくるのは・・・初回はなんといっても、リ

          【恐竜日記】成城学園の恐竜・化石ギャラリーに新しい仲間がやってくる

          「まつり」(祭り、祀り)をテーマに成城大学文芸学部の文化史学科と芸術学科の教員がそれぞれの視点から語っています。ぜひ読み比べてみてください。 文化史学科の記事 https://note.com/seijo_university/n/n1b94de7bc244 芸術学科の記事 https://note.com/seijo_university/n/n43536c264f62

          「まつり」(祭り、祀り)をテーマに成城大学文芸学部の文化史学科と芸術学科の教員がそれぞれの視点から語っています。ぜひ読み比べてみてください。 文化史学科の記事 https://note.com/seijo_university/n/n1b94de7bc244 芸術学科の記事 https://note.com/seijo_university/n/n43536c264f62

          人々は仏像をまつり心の拠り所とした

          仏教寺院には、仏の姿を写した仏像が本尊としてまつられています。しかし、原始仏教の時代には「仏像をつくってまつる」という習慣はありませんでした。偉大な存在である釈迦の像をつくることは畏れ多いとされ、釈迦の死後しばらくは、仏足石※や菩提樹※などが礼拝の対象として代用されていたのです。 ところが1世紀頃、インドのガンダーラ地方とマトゥラー地方で、同時発生的に仏像がつくられ始めます。ガンダーラではヘレニズムの影響で仏像がつくられるようになり、マトゥラーではインド古来の伝統の下で仏像

          人々は仏像をまつり心の拠り所とした

          神事から見世物へ変わりゆく日本の祭

          祭といえばにぎやかな行事という印象がありますが、元々は神と対峙する厳粛な儀式でした。「まつる」の語源は「まつらう(まつろう)」であり、「お側にいる」という意味がある、と柳田國男は書いています(『日本の祭』)。超自然的な力を持つ神霊を迎えてお仕えすること、それが祭の本来の意味であったと柳田は説いたのです。 人間が災厄から逃れ、つつがなく暮らしていくためには、神の力を頼らなければならない。とはいえ、神は制御不能で計り知れない力を持つ存在ですから、丁重に扱わないと危険です。そこで

          神事から見世物へ変わりゆく日本の祭