見出し画像

人は何歳になってもチャレンジできる!楽天の則本投手が来季からクローザーに転向へ。元広島の故津田さんの魂を継承

人は年を重ねるごとに新しいことを受け入れにくくなっていく。そんな中で新たな役割にチャレンジしようとするプロ野球選手がいる。楽天の則本昴大投手(32)だ。長く先発投手として活躍してきたが、来季からクローザーをまかされることになりそうだ。元広島で「炎のストッパー」と言われた故津田恒実(美)さんの魂を継承しようとしている。

来季プロ12年目を迎える則本投手。通算勝利数は114。2013年に新人王を獲得し、2014年から5年連続奪三振王に輝いた。

来季から楽天の指揮を取る今江敏晃監督から則本投手に打診があった。長く先発を務めてきた先発投手からクローザーへの転向だ。

絶対的守護神で今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの世界一に貢献した松井祐樹投手(28)が海外FA権を行使して、メジャー移籍をめざしている。これに伴い、則本投手に最後を締める大役へ白羽の矢が立ったのだ。

則本投手は「びっくりしたけど、松井投手のポジションを見てきてクローザーの大変さややりがい、心意気を見てきた。魅力のあるポジション」と受け止めたようだ。

今季は24試合に登板し8勝8敗。防御率2.61の成績だった則本投手。3年連続の二けた勝利をめざしたが、打線の援護に恵まれない試合も多く、来季は巻き返しを誓っていた。クローザー転向の打診に、びっくりするのも当然だろう。

しかし則本投手には尊敬する偉大な投手がいる。かつて広島で「炎のストッパー」と畏怖された津田さんだ。1989年に最優秀救援投手。九回に津田さんが登板してきたら、相手にとって試合終了を告げられるような存在だった。

背番号14を身に着けていた津田さん。元々先発投手で新人王を獲得している。則本投手も同じ歩みをたどっている。則本投手のクローザー転向は運命だったのかもしれない。

守護神・則本投手。津田さんの「炎のストッパー」の魂を受け継ぐことになる。「新しいポジションで一生懸命やる」と則本投手は気合が入っている。

人は年を重ねると、これまでの経験に頼るあまり、保守的となりがちだ。しかし則本投手のクローザー転向は、何歳になってもチャレンジすることの素晴らしさを教えてくれる。

来季、則本投手が「炎のストッパー」として、九回のマウンドに立つ姿が楽しみだ。津田さんも天国で則本投手の活躍を見守っているだろう。32歳のチャレンジャーに幸あれ!

この記事が参加している募集

スキしてみて

野球が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?