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オリジナル作品「AI(愛)は掌に」

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オリジナル作品「AI(愛)は掌に」を纏めたマガジンです。不定期に順次更新していく予定です。
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記事一覧

「AI(愛)は掌に」 第十五話

 …汗だくだ。時刻は午後2時。一番暑い時間帯だ。そんな中を走っていれば、汗をかくに決まっ…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第十四話

 久楽の「AI」の一言によって、会議室はさらなる静寂に包まれた。久楽は次元と庄司の顔色や反…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第十三話

庄司が悲壮感に満ちた顔で会議室に戻ってきた。 おそらく、こっぴどく尾上に叱られたのだろう…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第十二話

「悠仁くんって知り合い?」 庄司さんからの一言に、久楽は困惑の表情を浮かべた。 会議室に…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」(番外編)~悠仁の無駄な動き~

※悠仁の行動を軽く緩く追っていくだけの番外編です。 この話は第一話での悠仁サイド。 いや…

sei☆
6年前

「AI(愛)は掌に」 第十一話

「井内さんに相談したら次元さんや庄司さんにメール見られちゃうじゃん…」 久楽はバイトを終…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第十話

8月に入り、太陽もカンカンと照りつけてくる。 大学も夏休みに入った頃、久楽は夏季限定の短期アルバイトに勤しんでいた。 一日だけの派遣で、毎回仕事をする現場が違う仕事らしく、久楽は新鮮な気持ちで仕事に励んでいた。 久楽の今日の仕事は某有名アーティストのライブ会場の設営であった。 指示に従って、機材を運んだり、運んだり、運んだり…延々と運ぶ作業である。 「設営の仕事なんだからアーティストに会える訳ないよな…」と気付いたのは、仕事を始めて30分後のことだった。 ウキウキ気分も

「AI(愛)は掌に」 第九話

その日、久楽は午前中の講義を終えて、部室で昼休みを過ごしていた。 美術部の部室はアトリエ…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第八話

ポツリポツリと降り出してきた雨。 久楽は雨から身を守るために、折りたたみの傘を差している…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第七話

「冗談だよー。じょーだんー。」 冗談と言いながらも、庄司はクネクネと体を動かし、時々照れ…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第六話

外の電柱に止まっている鳩の鳴き声が聞こえてくる。 数時間前までは重くて、開くことが困難で…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第五話

目を閉じて、しばらくしてから久楽は夢を見た。 真っ暗闇の中に言葉が流れてくる。 女性のよう…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第四話

場所は久楽の自室へと移り変わる。 用事があるというのは、真っ赤な嘘であり、単に悠仁からの…

sei☆
6年前
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「AI(愛)は掌に」 第三話

時は現在に戻る。 久楽は区切りのいいところで話を止めて、休憩をする。 「話の流れ的にはこんな感じかな。とりあえず、今は4人の人とメールをし続けてるってところ。」 「変なバイトだな、メールしてバイト代もらえるとか。」 「まあな。最初は半信半疑だったけども、1ヶ月毎にその会社に行って、メールの履歴を見せて、そこで手渡しでお金は貰ってるよ。」 「なるほどなー」 「…あ、俺は今から用事あるから先帰るなー」 久楽は「それじゃあ、またな」と言わんばかりに、その場を足早に去る。