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2024/02/26(月)フィクション

久しぶりに会った好きな人が小さな声で言った。
「あの人見て。めっちゃ美人。」

申し訳ないが、全くもって興味がない。

なんてたって、
一番の美人は僕の目の前にいるのだから。

しばらくして、また好きな人が口を開いた。
「どっちが先に恋人できるか勝負しようや」

おもしろそうだ。受けて立とう。
ところで同時決着の可能性はあるのだろうか。

瞬時に粋な言葉で返せたら良かったのだが、そんな言葉で返せるはずもなく時間が過ぎ去った。

好きな人と恋バナをする。
なんだ、しんどくなるだけじゃないか。

胸がものすごく痛んで涙が溢れそうになった。

ポケットに手を入れるとサングラスがあることに気がついた。涙ぐんだ目を隠すため、真っ黒なサングラスを装着する。

別にまぶしくないのに。

いや、違うね。
彼女の笑顔がまぶしすぎたんだ。

遊び方を知ったとて、
本命の好きな人が変わることは無い。

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