手先が不器用な僕は、外れてしまった自転車のチェーンを修理することが苦手だ。

そうとなればプロに頼もうと決め、とぼとぼ自転車を押しながらサイクルショップへと向かった。

手慣れた匠の技術であっという間に修復が完了し、チェーンの寿命や代替品の提案などを簡潔に説明してくれる店員さん。

この瞬間の僕にとって、彼のそんな姿が頼れるスーパーヒーローそのものであった。

人を選ばずとも、
相手に“give”ができるたった一つの「何か」。
ほんの少し秀でた一芸、スキル。

あなたは何を“give”することができますか？

母親に習った料理かもしれない。
幼い頃から打ち込んできた音楽かもしれない。
最近取得した運転免許で車を走らせることかもしれない。

どんな些細なことでもいい。
“give”ができる人になろう。

その一芸やスキルで。

きっとあなたも、
誰かにとってのスーパーヒーローに。