マガジンのカバー画像

"歴史" 系 note まとめ

1,166
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

内モンゴル自治区にあった2000年前のBAR

浪漫溢れるものを見つけてしまった。 それは内モンゴル自治区にあった2000年前のBar(酒場)の様相。 そこは内モンゴル自治区の バヤンノール(巴彦淖爾市)。 ここは内モンゴル自治区における最大の白酒生産拠点。 ここはとてつもなくでかい工場で いわゆる北中国に住んでる人々の肝臓を満足させられるほどの生産規模を誇る。 それくらい大きな白酒の工場だからサントリーやニッカのウィスキー蒸留所のように博物館のような施設がある。 ふと目をやるととんでもないものを見つけてしまった。

読書感想文の歴史と問題点:本を読んで成長した物語を書く作文【教育学】

 夏休みの宿題の定番である読書感想文。意味がない・かえって読書が嫌いになるなど様々な批判を受けていますが、こうした批判は半世紀以上前からあります。  批判を受けながら、なぜ続いているのか。歴史を見ると、読書感想文は感想というより自分について書く作文であるといった特徴や、問題点が見えてきます。 1.1955年全国コンクールから広まった読書感想文  読書感想文は、1955年に現在も続く読書感想文全国コンクールが始まったのを機に広まりました。教員有志による団体である全国学校図書

千葉県立中央博物館「よみがえるチバニアン期の古生物」展でした

7月17日に。博物ふぇすなどもあってずいぶん遅れてしまいました。 「チバニアン」は「千葉にある地層の名前」だと勘違いされがちなのですが、千葉で発見されたのはあくまで「その時代区分の基準にするのにふさわしい地層」であり、「チバニアン」は77万4千年前から12万9千年前という時代の名前です。全世界的にこの時代をチバニアンと呼ぶことになったからこそビッグニュースになったのです。 チバニアンは地質年代の中でも細かい区分です。例えばティラノサウルスが生きていた年代は「顕生代」の中の「

原爆投下について考えるための文献

広島・長崎への原爆投下について私が考えたり、書いたりする時に参考にすることが多い文献のリストです。もちろんこれ以外にも重要な本は沢山ありますが、何かの参考になりましたら幸いです。 マイケル・D.ゴーディン、G.ジョン・アイケンベリー 『国際共同研究 ヒロシマの時代-原爆投下が変えた世界』 (岩波書店、2022年) マイケル・ゴーディン 『原爆投下とアメリカ人の核認識―通常兵器から「核」兵器へ』 (彩流社 、2013年) Wilson D. Miscamble 『日本への

【シリーズ】街角をゆく Vol.2 大和郡山

こんにちは。エネルギー・文化研究所の山納洋(やまのう・ひろし)です。 僕は2014年から「Walkin'About」という、参加者の方々に自由にまちを歩いていただき、その後に見聞を共有するまちあるき企画を続けています。 その目的は「まちのリサーチ」です。そこがどういう街なのか、どんな歴史があり、今はどんな状態で、これからどうなりそうかを、まちを歩きながら、まちの人に話を聞きながら探っています。 この連載ではWalkin'Aboutを通じて見えてきた、関西のさまざまな地域のスト

【台北 西門町】ナウなヤングが行き交う街で歴史散策

台北駅から地下鉄で1駅の「西門町」は、東京の渋谷や原宿に例えられるように、連日若い人でにぎわっています。 今回はこの西門町で、ナウなヤング(死語!)が喜びそうな場所は無視して歴史散策を楽しんでみます。 西門町の名の由来西門町は、その名のとおり西門があったことからこのように呼ばれています。 清の時代、台北の中心部は城壁に囲まれており、城壁の中と外を結ぶ門が、北門、東門、南門、小南門と、この西門の5か所ありました。そのうち、北門は清の時代当時の姿で保存され台北市の象徴