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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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2022年7月の記事一覧

「モノ」を教材にした社会科授業のアイデア

どうもlargehillです。 最近スッキリしない天気かなと思えば、めちゃくちゃ暑い日になったりと天気が安定しないですよね~。 「戻り梅雨」なんて言葉も出てきて「梅雨って戻って来れるんだ(笑)」と思っている今日この頃です。 今回はここ最近思いついた、いくつかの社会科授業のアイデアを書いてみます! 特に小学校社会科を想定しています。 テーマは「モノ」を教材とすること。 現役の先生方、先生になりたい方、良かったらご活用ください☺ なぜ小学校社会科?小学校の社会科では人々の「努

常識と陰謀論/後編

 少しまえ、法律事務所に行く用事があり、法律家の先生に話を聞く機会がありました。そのときに印象的だったのは、法律家として「個々の出来事について違法性を指摘・確認することはできるが、出来事を並べてその関連性について違法性を指摘・確認することはできない」という姿勢が一貫していたことでした。つまり、《物語》の水準で違法性を認めることは困難だ、ということです。たしかに、いくら信憑性があろうと、恣意的な《物語》に対して司法が簡単に違法/合法を決定するとなれば、これはたいへんな権力の濫用

探究学習を深めるための「読解力」の重要性

こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。 福岡にある民間のアフタースクールで、放課後の子どもたちの時間をいかに有意義にできるかみんなで頑張っています。 今日は、「読解力」について。探究的な学びをしている側面から、日々の子どもたちを通して感じることを整理してみたいと思います。 CAN!Pラボでの”親子ミーティング”今年4月から開校した高学年向けアフタースクール「CAN!Pラボ」も約3カ月が経ちました。 6月末から7月上旬にかけて、”親子ミーティング”と題して、子ど

毎年Twitterで話題になる「夏休みの自由研究」はネタとヒントの宝庫

こんにちは、ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)です。 トゥギャッターが毎週月曜日にお届けする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」。今回のテーマは「夏休みの自由研究」についてです。 夏休みの課題の定番といえば「自由研究」ですね。Twitterでも、毎年夏になると、自由研究に関する話題が注目されるのが恒例となっています。過去に注目を集めた事例から、バラエティ豊かな自由研究事情をご紹介します。 気象学者が教える科学的研究の基礎自由研究の「自由

【地層の重なりをイメージしてみよう♬】ゆるく楽しむ日曜地質学:2022年7月31日号

もう8月になってしまいます! 暑い日が続きますが、みなさんお身体に気を付けてくださいね♬ 地質図で地層の重なりをイメージしよう先日からはじまった都道府県シリーズの富山県で、地質図を見れば地層の重なりが分かるとお話ししました。 それについて、少し踏み込んでお話ししたいと思います! これが、その地質図です。 赤線で囲った範囲は、概ね新第三紀以降の新しい地層が分布しています。 枠範囲の南の方に赤点線を引いていますが、この辺りを境に地層の分布が曲がっていますよね。ここを境に褶

量子力学などの物理勉強コンサル始めました

趣味で物理の勉強をしようとしている方から、よく「量子力学を勉強したいんだけど、なにから勉強したらいいの?」とか「相対性理論を数式で理解したいんだけど、なにをどんな本で勉強したらいいの?」というご相談を受けることが多くなってきました。 ご相談する方々は皆それぞれ物理や数学の習得状況が異なります。これまで数学や物理学をほとんど勉強されてこなかった方もいます。そのような方に、これまでの自分の経験をもとに、一人ひとりの習得の程度に応じて、どんなやり方で、どんな本を使って勉強をすれば

親元を離れてしか学べないことがある。いま伝えたい「組織キャンプ」の教育的価値

世は空前のキャンプブーム。ですが、私たちはまだキャンプの恩恵を十分に享受できていないのかもしれません。 昨今のブームの中心にあるのは、家族や友人などと、主に楽しむために行うキャンプ。一般的に「レジャーキャンプ」などと呼ばれるものです。 これに対して「組織キャンプ」と呼ばれるジャンルがあります。組織キャンプは、環境意識の啓発やスキルや知識の向上など、必ず楽しむこと以上の目的・ねらいをもって行われる点で、レジャーキャンプとは明確に異なっています。 日本における組織キャンプは

超進学校に見る「社会的学習理論」をいかに普通の学校に持ち込むか

超進学校という存在が世の中には存在します。 私の住む九州では「久留米附設」などがその代表例でしょう。 全国で言えば、「灘」、「開成」、「筑駒」、「日比谷」、「北野」など私立、公立を問わず超進学校と呼ばれる学校は数多く存在します。 東大や京大、医学部などの合格者を多数輩出する学校でもあります。 では、どうしてそういった学校は優れた進学実績を誇っているのでしょうか。 「カリキュラムが優れている」「カリキュラムが優れている」ということが進学実績の理由であると考えるのは自然

東京の水はどうやって飲めるようになってるのか?

先日、東京都の持っている巨大な水源林にいってきた。 デジタル技術も都市を支えるインフラの一つになりたい。その際、水道局、下水道局、港湾局、交通局などの既存の都市インフラの先輩部局の在り方が参考になるのではと思いインフラ系部門の現場に時間をみては行って話をきいてる。 これが毎回、滅法、面白い。今回は水道局の奥多摩から山梨県甲州市にかかる水源林に行ってきた。以前に行った金町浄水場と併せて都市インフラのおもしろさをみなさんが知る機会もないと思うのでメモをもとにまとめてみた。(間違い

大学生がダマされる50の危険 (三菱総合研究所/全国大学生活協同組合連合会)

(注:本稿は、2011年に初投稿したものの再録です)  今年から娘が大学生になったので、ちょっと気になって読んでみた本です。  私が大学に入学したころ(今から30年以上も前ですが、)からあったケースもあれば、いかにも今日的といったものも取り上げられています。  ちなみに「目次」を紹介するとこんな感じです。 第1章 入学前に知っておきたい!―大学生が巻き込まれやすい危険(悪質な宗教団体の勧誘―ボランティアサークルのはずが… キャッチセールス―断りきれないと深みにハマる ほ

「私たちはなぜ学ぶのか?」(1)ー自分に見えないことがあると知ること

ー学ぶことの意義はたくさんありますが何より「自分に見えないことがあると知ること」だと思います。ネットはアルゴリズムに左右されているので、自分が思っていることしか出てきません。アンテナを張って学ばないと、「自分がこう思いたい」情報しか手に入らず、世界観が狭くなってしまう。違う意見を持っている人が見えなくなると、許容度がどんどんなくなっていきます。普段は行かないところに行ったり、外の世界に出て他者の意見に触れたりすると、人生が広がります。(2022年7月6日 朝日新聞 「私たちは

格言で学ぶラテン語#4

今日の花を摘み取れ。 Carpe diem. カルペ・ディエム   ホラーティウス、『詩集』(Carm.1.11) 山下太郎  日本でもよく知られたラテン語で、「カルペ・ディエム」とカタカナ表記されたり、「一期一会」と訳されることもあります。元々は恋愛をモチーフとしたホラーティウスの詩に出てくる言葉です。短い詩なのでその内容を訳で紹介しましょう。  この詩を貫くのは「今を楽しめ」というモチーフで、「カルペ・ディエム」もその文脈で理解することができます。ラテン語の直訳は「

日本の教育に新風を吹き込む(かもしれない)学校

新指導要領や小学生の英語必修化、PBLやアクティブラーニング、入試改革など日本の教育制度を変えようとする動きが盛んです。 もちろん、日本中の地域の小中高校でも名もない学校が独自の取り組みや改革に挑戦しているのは想像に難くありません。 しかし、そんな中でも非常に特色のある教育を行っている学校が近年は増えています。 教員を職業とする人間として、あるいは就学前の子供を持つ保護者として興味深い新設(予定)の教育機関をまとめてみたいと思います。 「軽井沢風越学園」この話題で取り

板書研究のポイント No2

本シリーズでは、いつも後回しにされてしまう板書研究について述べてまいります。本号では、その第2弾「教材の特性をいかした○○型板書」についてです。 *ついでに第1弾も一読いただけると幸いです↓ 教材の特性を活かした○○型板書 1 相対主義型板書 相対主義の考え方とは・・・ 「道徳的価値は、それを認識する側の観点によって多様な姿を表す」という考え方です。 *詳細は「教材を読み解く思考法(2022/2/19)」をご参照下さい。 簡単に説明すると、教材に描かれている道徳的価値の反