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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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2022年8月の記事一覧

プロジェクト型学習の事例#1 環境問題をテーマにしたSF映画製作。しかも外国語で!

アメリカ合衆国のチャータースクールHigh Tech Hgihのwebサイトに掲載されている実践事例を整理するnoteです。 自分のメモを兼ねて公開します。 ¿Dónde Está el Niño?(エルニーニョはどこだ?)人文科学,数学,科学,世界の言語 11年生(高2) 内容 エルニーニョや異常気象などの自然現象を研究し、SFのショートフィルムを作る。スペイン語と英語のバイリンガル映画にする。 サンディエゴ ラティーノ フィルム フェストの「ユース ショート ナラ

受験対策なんて外部化し、学校は存在意義を捉えなおそう

かつてAO入試と呼ばれた総合型選抜や推薦入試が広まって、その対策を民間の塾が高校に「出前」するようになり、高校の存在意義が問われている、というこちらの記事。 専門家のみなさんもいろいろコメントされていて、注目度が高いようだ。 僕はこの記事には、いろいろ「?」があった。 まず、そもそも公立高校の存在意義というのは、民間の受験対策塾に取って代わられるようなものだったのだろうか、ってこと。 各地で「進学校」と称されている公立高校のほとんどは、特別に受験対策を行うことを掲げて歴史

佐藤・笠原(2022)『効果的英語授業の設計 ―理解・練習・繰り返しを重視して―』

はじめに前回、青木(1987)『いい授業の条件』について「期待していたよりずっと中身が軽い」と書いた記事を読んだ知人から、「めっちゃ昔の本だし大丈夫だと思うけど、こんなこと書いて怒られたりしないの?」と連絡をもらった。 私のnoteを読んだ上で、心配までしてくれる人がいるとは思わなかったので、ありがたい。 だが、(もしかしたら怒られることはあるかもしれないけど)怒られるようなことはしていないはずだ。 単に出版物に対する「受け止め」を書いたまでで、それは著者の人格への攻撃では決

ソアリンにあるラテン語読んでみた

こんにちは。今回はディズニーマニアである自分がソアリン(東京ディズニーシーにある、空を飛ぶアトラクション)の待機列エリアにあるラテン語で書かれた写本の解説をしていきます。私は本当にディズニーパークが好きで、年に数回は行きます。ディズニーパークはさまざまなこだわりがあり、ラテン語のようなマイナージャンルを専門にしてる人でも注目できるポイントがあるのもパークの魅力の一つだと思います。さっそく写本を見ていきましょう。この写本があるのはオベリスクがそびえたつ、天井が高い吹き抜けの部屋

授業における「機能」

インターネットで「道徳」「指導案」と検索してみる。数限りない指導案がヒットする。それを一つ一つ開いて導入を見てみる。「友達に親切にしてあげた経験はありますか?」という問いに対して、「係の仕事を手伝ってあげた」「勉強を教えてあげた」「順番を譲ってあげた」という三つが子どもの反応として想定されている。そして生徒作文の資料を読み始める。「誠実な人ってどんな人でしょうか?」という問いに対して、「まじめに生きている人」「うそをつかない人」「自分に正直に生きている人」という三つが想定され

今の校務支援システムやめて新しいのができるの?

もう以前の記事書いてから10か月ぐらい経ってしまっています…。 去年9月からデジタル庁に勤めるようになり、その立ち位置もあって投稿を控えるようになっていました。 そんな中、昨晩以下のような報道が。 この報道を受けて 「国が新しい校務支援システムをつくるのか」「導入したばっかなのに変更するのなら早く言ってよ」「また設定が大変だ」「民業圧迫じゃないのか」 などなどのコメントが。 どうも報道に対する受け取りに誤解がありそう(というより誤解を生む報道内容になっていそう)なので、

ICT支援員に未来はあるか。

ICT支援員のニーズはまだまだあるが。ちょっとデータが古いので、令和4年の現在ではもう少し配置状況は改善していると思うけど、まだ100%というところまではいっていないと思うので、まだまだICT支援員の需要は高まるんじゃないかと思う。 だけど、それは実際のところ、4校に1人のICT支援員の配置という前提があり、予算の確保がなされているという話があってのことなので、数年後にはどうなるかがちょっと疑問でもある。もし、配置していないところでも、支援員が授業支援しなくてもなんとかやって

GIGA時代の運動会のクリエイティブな団体演技の在り方を考える

これ、何度か話していることなのですが、教員人生で一番感動した瞬間があります。意外と思われるかもしれませんが、『組体』なんです。ミスチルの『終わりなき旅』の最後のサビのところで5段タワーが3基立ち上がり(今じゃ絶対にありあえない)、124人の子どもたち全員が最後のポーズを取る。大きな拍手と歓声がグラウンドに渦巻く。朝礼台から見たその光景が今までで一番感動した瞬間です。 そして最後の笛を吹き、拍手で退場を見送る。やりきったという涙を流しながら歩く子、誇らしげに歩いている子、全員

「ファスト教養」と聞いて戸惑っている話。

突然ですが、皆さんには「尊敬する有名人」はいますか? ご両親や先輩、上司などではなく「有名人」という括りで。 相場は歴史上の人物やスポーツ選手、経営者やアーティストなどになるかと思いますが。 僕が尊敬している人を時系列で挙げてみると、 ・松本人志(芸人) ・高須光聖(放送作家) ・高橋歩(経営者) ・大谷ノブ彦(芸人) ・後藤正文(ミュージシャン) ・中村文昭(経営者) ・西野亮廣(芸人) ・中居正広(アイドル) ・星野源(主に文筆家として) ・箕輪

葉脈標本(スケルトンリーフ)をつくる

少し前から、つくりたいな、と思っていたもの。 夏休みの娘と一緒に作ってみた。 ログも兼ねたnoteです。 葉脈標本葉脈標本(スケルトンリーフ)は、 葉っぱの葉肉を溶かして葉脈だけを残した標本。 植物の種類による葉脈の違いを観察できる。 葉脈って?葉の維管束のすじを、葉脈という。 茎の維管束と繋がって、水・養分を葉に供給し、葉肉の細胞の光合成で作られた物質を葉から植物全体へ運ぶ役割を担う。 葉の中心を通る太い葉脈は主脈、主脈から枝分かれした細い葉脈は側脈と呼ぶ。 葉脈

「平和授業」は全国区ではなかった

平和授業をご存じでしょうか。 小・中学校で行われる 戦争と平和について学ぶ授業です。 主に広島か長崎の原爆投下の日に実施されています。 私今まで、この授業は全国的にやっているものだと 思っていました。 ちょっと思い出したいことがあって 平和授業について調べようと Googleで検索ボックスに 「平和授業」と打ち込んだところ サジェストに 「大分だけ」と出てきました。 「大分だけ」・・・? 不思議に思ってそのまま検索してみましたが それらしい記事は見当たらず。

日本全国交通事故マップ(2019年〜2022年) - 警察庁が公開している交通事故データをGISで使いやすくしました

はじめに警察庁がオープンデータとして公開している交通事故統計情報では、2019年以降に起きた交通事故の場所や状況が網羅的に記録されています。この貴重な情報を、地理情報の分析や可視化で扱いやすいように加工して再配布します。 作成したウェブ地図はこちら:交通事故発生箇所マップ データ出典元:警察庁ウェブサイト 加工したデータソース:データ (github) 関連記事:円グラフ付きマップとその解説記事 2023年8月に公開された2022年分データまでを統合済みです。 留意点と

日本の進学校、このままで大丈夫?

はじめまして、ライターのりんゆー(Twitter @Rinyu_DtD)です! 現在は、自分が立ち上げた読書教育NPO団体 Dor til Dor(宣伝↓)の代表理事をしながら、ちょこっとNPO法人ふらいおんに関わらせてもらっている高3の受験生です。 今回は、僕自身が東大寺学園といういわゆる進学校(偏差値78らしいです笑)に通っているということもあり、「日本の進学校、このままで大丈夫?」というテーマで記事を書いてみようと思います。 閑話休題 ~時事ニュースに触れときたかっ

研究者版linkedin、民間版Researchmap、あるいは日本版ResearchGateのようなもの

どうも、tayo.jpくまがいです。 クラファンでは多大なご支援いただきありがとうございました(終わってないですが)。 いい機会なので、tayoが今後どういう方向に行くか表明しておきます。 そして最後にちょっとアンケートがあります。 研究者版linkedin、民間版Researchmap、あるいは日本版ResearchGate 今後の開発方針を端的に言えば、tayoはSNSっぽい側面を強くしていこうと思っています。 端的に言えば研究者版linkedin、民間版Resea