【目次】「ニッポンの世界史」:日本人にとって世界史とはなにか
はじめに
「世界史」には決まりきった、客観的な構成があると思っていませんか?
そんなことはありません。その構成は、いわば繰り返し訂正されつづける物語のように、長い歴史の中で何度も定義されなおし、いまなお変身の途上にあります。
日本人の描く世界史には、日本人が世界や歴史を見るときに突き当たる「困難」が色濃く反映されている。
そして、日本における「世界史」は、教科書を中心とする”公式”世界史と、それに対抗する”非公式”世界史のせめぎ合いのなかで再定義されてきた。
——このような視点をとることで、国内外、専門家・非専門家、一般書や歴史教育に分断された「ニッポン世界史」の系譜や文脈をつかみ、分け隔てなく「世界史」を批評する観点を提示する試みです。
世界史の描き方の現在地と未来を探る一助となればと考えています。
#1【はじめに】日本人にとって世界史とはなにか? https://note.com/sekaishi/n/na622fa95765c
#2 日本人にとって世界史とはなにか? #最近の学び https://note.com/sekaishi/n/ne71ff4ad43f8
#3 世界史の「氾濫」 #最近の学び https://note.com/sekaishi/n/naf8e2eb43f4a
#4 東洋史の「再発見」:宮崎市定・古代文明・トインビー https://note.com/sekaishi/n/n086f21706b6d
#5 マルクスの史的唯物論のインパクト https://note.com/sekaishi/n/n77daf843a5e9
#6 アメリカ映画とソ連映画から見る「アジア」観 https://note.com/sekaishi/n/n667cb8ce85dc
#7 「逆コース」と「系統的」な世界史カリキュラムへの転換 https://note.com/sekaishi/n/nb931ea159e78?sub_rt=share_pw
#8 ヨーロッパの「妄想」に挑んだ2人—飯塚と上原 https://note.com/sekaishi/n/nc556a9000597
#9 アジア・アフリカ会議の衝撃 https://note.com/sekaishi/n/n9a2d98a31a22
#10 京都学派の世界史(その1) https://note.com/sekaishi/n/n20bb6e5ad2ba
#11 京都学派の世界史(その2) https://note.com/sekaishi/n/na760cd09fe2e
#12 梅棹忠夫の『文明の生態史観』 https://note.com/sekaishi/n/n82ac2f5837cb
#13-1 現在の世界史教科書のルーツ?—上原専禄と吉田悟郎『日本国民の世界史』(1/2) https://note.com/sekaishi/n/n586b0b7cd28b
#13-2 現在の世界史教科書のルーツ?—上原専禄と吉田悟郎『日本国民の世界史』(2/2)
https://note.com/sekaishi/n/nc34116ffd1ef
1960年代のニッポンの世界史
#14 「大国」化する日本と司馬遼太郎の登場 https://note.com/sekaishi/n/n158f753f500b
#15 世界史の分裂!—1960年代の学校世界史と働く青年の教養主義 https://note.com/sekaishi/n/n61bfbc22647b
#16 授業時間が足りない?—就職者にとっての世界史https://note.com/sekaishi/n/n6cef70474297
#17 受験戦争が変えた「教養」—1960年代の進学校と予備校 https://note.com/sekaishi/n/n2984e6d7bb5b
#18 1960年代の新動向—「明治百年」・反戦・『岩波講座世界歴史』
https://note.com/sekaishi/n/nbb81c6ef600e
#19 「戦前」やアジアと向き合う世界史は可能か? : ロストウ・ライシャワー・竹内好
https://note.com/sekaishi/n/nbcc07e45a07d
#20 戦後の「世界史全集」ブームのゆくえ https://note.com/sekaishi/n/n8d6800cf85f6
#21 反戦と世界史の60年代:映画の映した世界とサブカルチャーとしての漫画
https://note.com/sekaishi/n/nef7a82f98ce6
1970年代のニッポンの世界史
#22 「文化圏」学習の導入:1970年度学習指導要領の思惑 https://note.com/sekaishi/n/nff376899e0f6?sub_rt=share_h
#23 「国益」のための世界史へ:なぜイスラム世界は「文化圏」に格上げされたのか?
https://note.com/sekaishi/n/n8e889d4e55b2
#24 世界史にとって、1970年代の「大衆歴史ブーム」とは何か? #歴史小説が好き
https://note.com/sekaishi/n/n1362564037e3
#25 越境する中国史:陳舜臣のユーラシア的想像力 #世界史がすき https://note.com/sekaishi/n/ne167586890a0?sub_rt=share_pw
#26 テクノロジーと精神文化:マクニールの世界史は、何が新しかったのか?
https://note.com/sekaishi/n/n3596a7d83745
#27 忘れられた世界史家・謝世輝(しゃせいき)とは何者か?—万博・ヘドロ・ポストモダン https://note.com/sekaishi/n/n6a69a2856d15
#28 それぞれの「近代」批判:吉本隆明・阿部謹也・謝世輝 https://note.com/sekaishi/n/n1864578567c8
#29 「長い目」で世界史を見る:成長の限界・ノストラダムス・小松左京
https://note.com/sekaishi/n/n3e0604b364d9
#30 文化圏の罠:世界史に「アフリカ」は入っているか? https://note.com/sekaishi/n/nb48cdca971b3
#31 学習参考書と世界史:なぜ世界史は「暗記地獄」化したのか? https://note.com/sekaishi/n/n74e6a480d3a2?sub_rt=share_pw
#32 少女漫画がひろげた世界史の担い手:『ベルサイユのばら』を中心に https://note.com/sekaishi/n/na464ec818973
#33 地政学化する世界史:キッシンジャー・『悪の論理』・高坂正堯 https://note.com/sekaishi/n/n7302ea063bee
このたびはお読みくださり、どうもありがとうございます😊