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旧公衆衛生院研究

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内田ゴシック建築の私的な解釈
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2019年9月の記事一覧

研究は続く

研究は続く

旧公衆衛生院の建物研究は、半年が過ぎた。
時間をかけ、空間と対峙することで、思想を感じることが少しでもできればと続けているが、疑問は深まるばかりである。

戦前戦後、困難な時代を超えながら毅然と佇む姿。そこには、社会背景と密接な関係がある。

設計者・内田祥三の思い、姿勢を、文献、資料からではなく空間から推察する。

研究は続く
#旧公衆衛生院 #内田祥三 #推察

旧公衆衛生院 竣工の時代

旧公衆衛生院 竣工の時代

大河ドラマ" いだてん " で、ナチスドイツ、ベルリンオリンピック、韓国併合、満州国、日中戦争勃発の頃の社会情勢を映している。

旧公衆衛生院が竣工したのは、昭和13年。
日中戦争が始まった翌年である。
時代背景は同じ。少なからずシーンが被ってくる。

文責 関原宏昭
#旧公衆衛生院 #日中戦争 #時代背景

内田ゴシックとバウハウス

内田ゴシックとバウハウス

バウハウス100年祭が多くの国で開催されている。そのままのデザインで現代でも通用するモダンさ。色褪せてない。

その反対側に位置するのが、内田ゴシックであり、築81年の旧公衆衛生院建築ではないかと思う。

革新的なデザインと伝統的なデザイン。ほぼ同じ時代の対照的な表現。

しかし、内田ゴシックは単に伝統を踏襲するのではなく、ゴシック建築のエッセンスを進化させている。

旧公衆衛生院では、竣工当時の

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