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芝居という選択肢

一体どれくらいだろうか、芝居という選択肢を選んでから、今までの時間。
あれは高校1年。
高校に存在しなかった演劇部の立ち上げ。
そこ彼、脚本というものを本格的に?いや、あの時は本格的どころではなかったと思うけれど、僕は書き始めていた。
その後の展開が何たることや!だが、大学も「演劇」が学べるところ!を志望校にして受験。
大学に「演劇学部」がない学校に入学したため、1年だけでも演劇を学びたい!と、語学留学中に願書の問い合わせをし、帰国後休学して留学。
ロンドンで演劇学とフィジカルシアターのメソッドを習うことに。
その後、就職も演劇活動ができることを優先的に、ふらふらと過ごした20代。
ITという職業と出会い、意外と今までやっていた「演出」に手法が似ているなぁと、そのまま20数年のIT業を演劇や映像など、さまざまな創作活動と両立してなんとかやってきた。

これからの居場所

50歳という節目の歳になって、これからの居場所をどうするか?少し考え始めた頃、運命は僕を手招きし始める。
去年まで所属していた職場では、価値観のシフトが大きく行われ、出会った頃の職場環境とは全く違う価値観を所属メンバーに課し始めた。
まさに時代の流れと、あとは人の入れ替わりだろう。
おかげで、その新たな価値観の流れには自分お居場所を見出せず、これは早々に退陣した方が良さそうだという流れが、なんと50歳が終わらないうちに始まり、無事に節分を前にして、自由の身となった。
そしてその自由の先に手に入れたのがこれもまた「芝居」という選択肢だった。

これからの「居場所」。
それは今まで共に表現に携わってきた仲間や、これから出会う仲間と一緒に手の届く範囲の人たちを笑顔にしたい!という、純粋な欲求。

今まではなんだか誇れないものを手に、なんとかお客様の役に立つものに変えていこうという、妙な努力や、そこからくる仲間意識の欠落で、職場では誇らしく生きてはいなかった自分がいる。
そういう僕とはさらば!というわけでの、新たなる居場所。

やりたいことを誇れる仲間と。
これ、大事なんだなぁって。今更気づく。齢、50のおっさんが僕である。


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