母とソフトクリーム
私の母は今も昔もソフトクリームが大好き。
私の実家は東京の郊外にありまして。新宿に出るには電車で1時間近くかかります。
その新宿に母が愛してやまないソフトクリームのお店がありました。
好きなフレーバーを選んで3段とか4段とかにしてもらえるお店。
カラフルで見た目が可愛いから今ならインスタ映えするお店かも♡
そこに私たち子ども3人は月1くらいのペースで連れて行かれていました。「ソフトクリーム食べに連れてってあげる」という言葉と共に。
当時、母は九州男児な父に「主婦の門限は5時」と今の世の中では袋叩きにされそうなセリフを吐かれていたので、往復2時間もかかる新宿に行くとなるとかなりハードスケジュールです。
わざわざ新宿まで出るんだからあれこれ買い物もしたい。子どもはトイレに行きたがったり迷子になりそうになったりする。
とにかく母はイラついていました、笑。わざわざイライラしに行ってるのか?っていうくらいに毎回イライラ。
だから私たち子どもは新宿に行くのは全然楽しみじゃありません、笑。ソフトクリームも別にそこまで欲してない😂
長年「なんであんなにセカセカイライラしてまで子どもたちにソフトクリームを食べさせようとしてたんだろう」って疑問だったんですが、インナーチャイルドを学んでハッと気づきました。
母は「子どもたちのため」というていで、自分のインナーチャイルドの願いを聞いていたんだと思います。もちろん当時は無意識にやっていたことだと思うけど。
母は戦後間もない生まれで、ソフトクリームなんてめったに食べさせてもらえなかったはず。そのソフトクリームがなんと3段にも4段にもなって!しかもカラフルで!
幼い頃の母の心が満たされたんだと思います。
母は早くに父親を亡くしているので、父親とのソフトクリームの思い出もあったかもしれない。色々と想像できます。
あんなにイライラしてなんだったのよって思っていたけど、そんな背景を想像すると母のインナーチャイルドをハグハグしたい気持ちになります。
今でもソフトクリームを発見すると「あ♡食べたい!」と必ず言う母。今度会ったらこのインナーチャイルドの話、してみようと思います♪
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