誰かを赦せなくて苦しむのは自分の方なのです。
赦せない相手が苦しんでいるとは限りませんが、
相手がどうであれ、私たちには赦す権利があります。
 
赦してしまえば辛い過去から自由になれるのに、
赦すための条件を自分なりにつけてしまうことで、
犠牲者として生き続けてしまうことはないでしょうか。
 
赦すということは、完全に赦すか全く赦さないかです。
そして、時々思い出して赦すことをやめるのではなく、
思い出さないこと、赦し続けることを選択することです。
 
赦したいのに赦せないという自分に苦しめられたり、
赦したい相手の動向が人一倍気になってしまったりと、
自分の時間を相手に奪われてしまうこともあるでしょう。
 
赦さないことで相手を罰していると思い込んでいても、
実際に傷つくのは、相手ではなく自分の方なのですし、
自分を苦しめているのは、自分の考えや思いなのです。
 
私たちには、人を赦す自由が与えられていますが、
赦すことは、相手の言動を肯定することではありません。
自分の心を解放し、安らぎを得るための手段なのです。

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