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ハートフル”グルメ”ドラマ『あたりのキッチン!』に癒されています

「食事」って改めて生きる上で大切な存在だということを再認識できる、ハートフルな”グルメ”ドラマ『あたりのキッチン!』が私にとって今の癒しになっています。

主人公・辺(あたり)清美の”コミュ障”ぶりは極端なので演じるのは難しいと思いますが、桜田ひよりは大げさ過ぎず、ちょうどいい頃合いでその役を演じていてとても好感が持てます。

おどおどして、首をかしげながらたどたどしくしゃべる姿が本当にかわいい(笑)!

一方『家政婦のミタゾノ』での新人家政婦・矢口美優は対照的になんでもズバズバ物おじしないで発言する役なので、ひよりちゃん役者なのねーと感心して二つのドラマを観比べています。

『あたりのキッチン!』ではなんといってもあたりがアルバイトをしている定食屋「阿吽」の店主中江善次郎役・渡部篤郎がいい味出しまくっています。

職人気質でちょっと無愛想だけれどあたりの”絶対味覚”の才能を見いだし、”コミュ障”のあたりのことを誰よりも理解していつもそっと背中を押してくれる優しい人柄にほっこりさせられています。

ぼそぼそしゃべる渡部篤郎が今回の役にはハマっていますね。

人と目を合わせてまともに会話をすることすらできないあたりがコミュニケーションをとれる唯一の手段が「料理」。

ひと口食べれば調味料の配合から隠し味まで分かる”絶対味覚”の持ち主あたりが、お店に来る人たちの状況を把握して善次郎と一緒に提供するお客さん一人ひとりに合わせた料理が最高に素晴らしいんですよね。毎回。

「阿吽」みたいなお店がもしも近所にあれば毎日でも通いたくなりますよね。どんなに美味しいお店でも、お客さんによってお味噌汁の味を変えて提供してくれるようなお店は実際にはないでしょうし…。

たとえ言葉でうまく気持ちが伝えられなくても、美味しい「料理」を作ることによって″作り手″の食べる人への想いがきちんと表現できるということこそ実は、「料理」の醍醐味なのかもしれないと感じます。

私自身「料理」を作ることは好きですが、「家事」の一環と思うとどうしても毎日面倒くさいなーとつい思ってしまいがちです。

でも「料理」を通じて家族とコミュニケーションをとっていると思えば、そこに新たな喜びが生まれるかもしれませんね。

ちなみに第1話の「サバの味噌煮」、第2話の「メンチカツ」、第3話の「ピリ辛麻婆豆腐」。すべてあの「賛否両論」の店主・笠原将弘シェフ監修だそうで、番組ホームページでレシピも公開されています。

笠原シェフ・ファンの私は普段から笠原シェフのレシピにお世話になっています。笠原シェフのレシピなら味は保証つきなので、ぜひ作ってみようと思っています。

少しずつ少しずつ人とのコミュニケーション能力も上がりつつあるあたりがこれからどんな風に成長していくのかを、しっかり見守っていきたいと思っています。

優しく癒される『あたりのキッチン!』は、寒くなるこれからの季節に温もりを感じさせてくれるドラマですよ!

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