専業主夫の薄衣です。
本日もお読みくださり、ありがとうございます。

タイトルの感じを変えてみました。
なんやら、

「ナオ子おばあちゃんの縁側日記」

みたいですね。

しかも４０代中頃以下には通じない話。
カックラキン大放送でしたか･･･
重ねて恐縮です。昭和でした。

令和に戻りましょう。
今回は、入院中の夜の話です。

なぜか悪い夢を見る

突然ですが、私は鳥が嫌いです。

小さな時に、
近くの公園で鳩に餌をあげていたら、
あるとき何十羽もブワ～ッと一気にまとわりついてきて･･･
それ以来恐怖しかありません。

鳥の写真すら見るのが無理になりました。

そのせいか定期的に夢の中に鳥が出てきて、
私はうなされます。

だいたい半年に1回くらいでしょうか。
そのたび「うわ～っ」と
不細工な声を上げて起きてしまいます。

もちろん家族も。
いつも迷惑をかけております。

それと、夢の中で起きていたことに応じて
身体が動いてしまうこともあります。

手を伸ばしたり頭を振ったり･･･

これまた家族に迷惑をかけております。

これが入院中、特に始めの頃は
毎晩夢に鳥が登場するのです。

しかもうなされて起きると、
呻き声を上げながら
身体も一緒に動いてしまいます。

年に数回しか見ないものが、毎晩でした。

鳥が登場しない夜は、
悪い人が出てきたりしました。

バスに乗っていたら
親しく話しかけてきた見知らぬ人が、
突然私のパソコンをひったくっていったり。

どこかのマンションのロビーにいたら、
また見知らぬ人に話しかけられ、
携帯をひったくられたり。

そういえば、
ひったくられる夢が多かったような･･･

悪人が出ないと思えば、
今度は蜂の大群に襲われたり、
乗っていた車が大きな事故に遭ったり　等々。

悪夢はしばらく続きました。

私はうなされて目覚め、
嫌な夜を過ごしていました。

またそのたびに
「クォラ～ッ！」　　とか
「うわぁ～っ」　　　と　

デカい声を上げながら手が動き、
病室の壁にぶつかってお目覚め。

みたいなのがお決まりのパターンでした。

隣室の方ごめんなさい。

あまりにも悪夢率が高すぎるので、
夜、
寝る時間がものすごく嫌になっていました。

消灯時間が２１時だったのですが、
部屋が暗くなるとメチャメチャ憂鬱に
なったのを思い出します。

ただでさえ「寝なきゃいけない」という
プレッシャーがあり、
ベッドに横になるとドキドキしてくるのに、
眠ると鳥や悪人と戦う羽目になる。

書いていると笑ってしまうのですが、
当時は本当にしんどかったのです。

しかも、悪夢のあと起きると、
まだ夜中２時だったり３時だったりと、
夜明けまで
かなり時間があることがほとんど。

それがまたしんどい。

携帯もない、本もない、
もちろんテレビもなければラジオもない。

おら、こんな部屋嫌だ～🎵
と言ったところで仕方がありません。

目覚めた後は、
ただ暗い室内に１人
ポツンといる事しかできず。

私は為す術もなく、
ベッドの上で苦しんで頭を抱え、
時にのたうち回っていました。

私自身、
壁をドツいたりするのを恐れ、
またやってしまったら
どうしようとか考えると、
不安になり
負のスパイラルに入っていきました。

切り替えようとしてみたけれど

それならばと、考えてみます。
夜見る夢は自分で選べない。
どうやっても予めセットしたりとか、
出来そうもありません。

これは諦めるしかない。

きっと睡眠の質とか量が悪いのかな、
と思いました。

悪夢のせいでいわゆる
早朝覚醒とでもいいましょうか、
牛乳屋さん並みに早く起きるので、
確かに睡眠時間が足りていない。

それなら、
どうせ日中もほとんど自由時間なので、
日中に寝れば良いじゃない。

そう考えて実行してみました。

しかし、そこにも刺客が･･･

振り返ると

鳥の夢は今では笑い話ですね。
でもこの時の私にとっては
これまた一大事。

退院後は不思議と全く見ていません。
身体が動くほどの夢もなく、
平和な夜を過ごしています。

入院当初は、
眠れなければ眠剤に頼る
とかいう発想自体がありません。

看護師に相談すると
眠剤をもらえると知ったのは、
初めて眠剤を頂いた夜。後日です。

私のいた病棟では、
午前２時までなら
処方してもらえたかと思います。

そもそも眠剤自体、初めは怖かったです。
精神病で睡眠剤を飲むなんて、
という偏見もあったと思います。

自分自身のことなのに、
それを全然受け入れていない
自分がいました。

今回は睡眠について書いてみました。
眠るって本当に大切ですね。

ただ、今でもそれが難しいときもあります。
なので私はそれを受け入れ、
薬の助けを借りながら
眠りにつく日もあります。

それが今の私です。

焦らず、ゆっくり。

３歩進んで２歩下がり、
1回転んでちょっとズレたら
1回休んでまた戻る。

あっち行ったり
こっち行ったり。

スッといかない、
ややこしい毎日を過ごしていますが、
そんなもんなんだと思います。

私の人生。

今回も最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

続きます。

今回のタイトル画像でお借りしたのは、
seikoさんの「楽な道を行く」

画像はもちろんですが、
タイトルも素敵です。
ありがとうございました。