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【 第3話 ある人のいつかのお話 】 初恋3 中学時代(小学生の頃からの趣味・簡単な家族紹介など)

《 私とひとり時間と音楽 》

私の趣味のひとつに音楽鑑賞がある。

洋楽を聴きはじめたのは小学4、5年生の頃。


当時、我が家には大きな家具調ステレオがあった。

ある時、そのステレオで、母がコレクションしていたレコードを何気に聴いてみると、

好きな曲、知ってる曲がたくさん流れてきて、どきどきわくわくした。それから洋楽を聴くようになった。 

母の持っているレコードは、主に洋楽で、様々なアーティストのオリジナルアルバムの他、ヒット曲を集めたオムニバスのものも多く、より多くのアーティストの曲に出会うことができた。

「 ひらけ!ポンキッキ 」で流れていた好きな曲の数々がビートルズの曲だということもその時知った。


我が家は、父、母、兄、私、弟ふたりの6人家族で、特にこの頃(私が小学生の頃)は弟たちが幼かったのもあり、いつも騒がしかった。

以下、簡単な家族紹介。


《 家族紹介 … 小学生当時 》

父 … 職人気質。痩せ型。口数少なく、外見は怖い感じだが性格は優しい。自営業者であり、建築関係の仕事をしている。生い立ちや若い頃の話はあまり聞いたことがなく父の過去について私はほとんど知らないことに今改めて気付く。

母 … 父の仕事の経理を担当している。ふくよかで声も大きく、〝明るく元気な肝っ玉母ちゃん〟という見かけではあるが、持病があり数年に1度は大きな病院に入院する。田舎育ちで、20代初め〜半ば頃だと思われるが、漁師町から都市部へ移り住む。


兄 … 寡黙。私や弟たちとあまり絡まず ひとりで好きなことをやっていた。カッコいいと言われることが多く目立っていた。モテてもいたが、それは頭がいいのも関係したのかもしれない。

顔は、鼻が高くて彫りが深く、私とは違うな…とは思っていたが、周りが言うような特別なカッコ良さは私は感じたことはなかった。

通学途中や学校で、兄をみて騒いでいる女の子たちを何度か見かけたことがある。妹の私に兄のことを色々聞いてくる人もいた。

バレンタインの日は、自転車前方のカゴに積めないくらいの大量のチョコをもらっていた。カゴに入りきれないチョコは、両ハンドルに提げ袋をさげて帰ってきていた。

兄はチョコ好きではなかったから、チョコ好きの私は「少しちょーだい」とおねだりしたことがある。すると兄は「俺にくれたわけだから、だれかにあげるのは悪い気がするんだ」と言って、がんばって少しずつ食べていた。年賀状もたくさん届いたが圧倒的に女の子からが多かった。

弟ふたり … 年子の兄弟。年齢が私と4つ、5つ離れていたので、私が小学生の頃はまだふたりとも幼く、可愛くて仕方なかった。ふたりはとても仲が良く、一緒にいることが多かった。小学低学年くらいまでは、“  けんかしては仲直り ” を繰り返すというどこにでもいる兄弟。

母は私に子守をまかせることが多かったが、私自身も弟たちが可愛いので好んでお世話をしていた。


家庭はこんな感じの6人家族で にぎやかだったから、ひとり静かに何かをする時間は私にとってとても贅沢な時間で、そんなひとり時間が大好きだった。

そして、その「 ひとり時間好き 」は今も続いている。


小学生の頃は、

「我が家での音楽鑑賞の時間」

「図書館で過ごす時間」

「母の実家に併設された小さな高校の図書室での時間」(母方の祖父が田舎で高校を運営していた)

「我が家近くの教会で過ごす時間」( ちなみに我が家は仏教 )


中学生になると

「 バスターミナル横にあるデパートの高層階にあるベンチに座り、上からバスの動きや車の動きを眺める時間 」( 冬は暗くなるのが早かったのでヘッドライトの灯りや街の灯りも楽しんだ。)

「 映画館での時間 」

「 美術館での時間 」

などもひとり時間のおもな過ごし方に加わった。



中学生になると美術館や映画館でもひとり時間を過ごすようになったが、

美術館や映画館は、どうしてもひとりで行きたい…というわけではなかったが、趣味が合う人がいなかったので、自然とそうなった。


友だちを誘って行ったこともあったが、

自分の好みではないものにお金と時間を使わせる…ということが申し訳なくなって徐々に誘わなくなった。

また、「 約束をとりつける手間」と、それにより「 行きたい時にすぐに行けない 」ということも次第にひとりで行くようになった理由である。


私自身もお付き合いで、自分の好みではない映画を観に行ったことがある。

中学当時、アイドル系タレントが主演する映画に仲良し7人グループで行ったのだが、

映画鑑賞後、友人たちは映画の話、登場しているアイドルの話で盛り上がっていたが、私はあまり楽しめず、また、気を使って話を合わせる…ということもできずにいた。

映画自体は好みの問題で楽しめなかったが、楽しそうに話す友だちを見るのは嬉しかったし、もともと愉快な人の集まりで面白かったので、割り切って、ただ友だちみんなといる空間を楽しんだ。


私は、古い映画を安い価格で観ることができる 小さな映画館で、オードリー・ヘップバーンのシリーズ(「 ローマの休日 」や 「 ティファニーで朝食を 」など )や イングリッド・バーグマンの「ガス燈」「カサブランカ 」、チャップリンの作品、フランス映画などを観に行った。


映画館に入る前のわくわく感や余韻に浸りながら帰る道も好きだった。

とても充実した時間だった。


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《 記憶が明確ではないが母が持っているレコードに収録されていて、ひらけポンキッキ でも流れていたであろう曲 》

ザ・コーデッツ 「ロリポップ」、ニール・セダカ 「悲しき慕情」、デイブ・ベル・シンガーズ 「マナ・マナ」、レスリー・ゴーア 「涙のバースデイ・パーティ」、ローリング・ストーンズ「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、ポール・マッカートニー&ウイングス「ハイ・ハイ・ハイ」、「心のラブソング」、マイケル・ジャクソン「ロッキン・ロビン」、スティーヴィー・ワンダー 「 愛するデューク 」



《 好きな曲、よく聴いていた曲の紹介3 》

♪ Michael Jackson 「 Rockin' Robin  」


♪ Stevie Wonder  「 Sir Duke 」



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