すって~ はいて~

 ストレスの解消にはどうやら「出す」という行為が随分とカギになっているらしいということを何かで目にしたことがある。

 一口に、出す、と言ってはみても実に様々な、出す、があるだろうが、そのさまざまのほとんどすべてを包含していると言っていいほど、ストレス解消における「出す」の解釈は幅が広いようである。

 その中でもイメージしやすいであろうものは、ショッピングではないだろうか。つまり、お金を出す、という行為である。
 買い物をストレス発散の手段としている人は割合として非常に高い確率でいると思う。

 もう少し手軽なストレス解消として、深呼吸などが挙げられる。息を吐く行為は息を出す行為と言い換えることができるはずだ。

 また、放尿や排便もストレス解消効果があるらしい。
 まだ寝がえりをうてない赤ん坊はストレスが溜まるはずであり、そのストレスは生存が危ぶまれるレベルらしいのだが、そのストレスをどのように処理しているかというと排便だということらしい。赤ん坊の排便は成人が性的な要素で感じるエクスタシーと同程度のそれを感じるという研究もあるようだ。
 実に上手な造りにできているものだと感心してしまう。

 他には、良し悪しの議論は脇に置いておくとして、愚痴の吐露といった行為もストレス解消の役割としては一役も二役も買っていることであろう。

 喫煙ももしかすると吸う行為よりも煙を吐く行為にこそストレス解消の意味が強くあるのではないかとも思う。

 出す、ということはつまり、入る、ためのスペースを確保するという意味は多分にあるのかもしれない。
 卵が先か鶏が先かということにもなるが、出すことで入れる、入れることで出す、という淀みのない循環こそが「出す」ことでストレスをコントロールするような作りになっている生物としての本当の目的なのかもしれないと、常々思っていることを記してみた23時である。

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