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雑文

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過去の随筆・習作です。
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記事一覧

TSUTAYA三軒茶屋店に捧ぐ

「夜に入ってもらっているTさんというスタッフさんがいるんだけど、その人になんだか雰囲気が…

クリープハイプ『夜にしがみついて、朝で溶かして』ライナーノーツ、みたいなやつ

適当に入ったスカスカの鉄板焼き屋。一向に来ない僕の注文を二人で待つ。 かなり時間が経った…

ブックオフ追想

 ブックオフと聞くと、どうしても心はバンドをやっていた2008年前後に飛んでいく。    バン…

ラウンジサウンズ

福岡のあるライブハウスに出演した時、客席にいたおばさんがいきなりステージに上がってきて、…

宇都宮パルコ

宇都宮パルコには高校生の頃に何回か行ったことがある。 大抵、土曜日とか日曜日に親が連れて…

僕によく似た人

僕によく似た人が各地で頻繁に目撃されている。 特に東京では高円寺や下北沢、実際に僕が住…

ライブ

ライブの前はいつも、何を喋ろうか、何を歌おうか、あれをやったら著しくスベるかもしれないから、やめようか、いやせっかくの機会だからやりたいことは全部やろう、やらねばならない。 とか、思う。 ライブで何か喋って、スベった時は自分は歌手だから別にいいのだと開き直るくせに、受けた時はただただ調子に乗って、また違うライブでも性懲りもなく同じことを喋ったりする。 自分の歌なのに歌詞を覚えられず、必死に何度も練習する。本番では歌詞カードを頼りにして見るけれど、たまに見るところを間違え

ゆめのはなし

「あれは僕の生まれて初めての後悔だったです。」 うすぼやけたあなたに向かって僕は言う。 「…

曲を作る

今書いている曲は大した曲ではない。 自己流ではあるが、14歳の頃からなんやかやと曲を書いて…

ピンポン、十七歳。

十七歳の彼は、社会へのメッセージを歌に託していた。 欲ボケ、豆鉄砲、日本の唄。 たとえば…

頓馬

世の中には、 素晴らしい音楽があって 素晴らしい小説があって 素晴らしい漫画があって 素晴ら…

年末年始

年末にインフルエンザを患った。 ちょっと早めに帰省した実家で発症、結構な熱が出た。 このた…

喫茶品品発売記念コンサートまであと2日

「喫茶品品」発売記念コンサートまであと2日です。 弾き語りもバンドも両方やります。 喫茶…

吉祥寺で歌っていた頃

2007年、僕のmixiページにいきなり連絡をしてきた青ジャージの男とバンドを組むことになり、よく二人で吉祥寺の井の頭公園で練習を兼ねた路上ライブをした。 ぽっかりと月の浮かんだ夜の池、静まり返ったボート乗り場前の広場。 「お兄さんがここぞという時に歌うラブソングを聞かせてよ?」と通りすがりの知らないおっさんに言われて、みうらじゅんの「裏切りはしない」を歌い、半笑いで缶ビールをもらう程度に上滑りしながら、それなりに必死に自作の曲も歌ったりした。 青ジャージの男こと五月リョウタ