見出し画像

単なる格闘の世界観だけではないスケールの大きな愛を説き、この世紀の物語がミュージカルというフィールドにたどり着いた意味を私たちに明確に教えてくれる…★劇評★【ミュージカル=フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~(大貫勇輔・Mayʼn・上川一哉・上田堪大・三浦涼介・永井大・桑原愛佳出演回)(2022)】

 連載の終了から34年も経つというのに、高い人気が続く漫画「北斗の拳」。2021年に初めてミュージカル化され、1年後の今年に早くも再演された。初演の大千穐楽からは8カ月しか経っていない。これほどの人気を支えるのは、このミュージカル作品が単なる格闘の世界観だけではない、スケールの大きな愛を説き、人間の身体という宇宙を哲学的なまでに突き詰めてきたからだ。感情の多彩な表現が可能なミュージカルという形式は、そのことをことのほか鮮やかに映し出しており、この世紀の物語がミュージカルというフィールドにたどり着いた意味を私たちに明確に教えてくれる結果となった。(写真はミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」とは関係ありません。単なるイメージです)
 
 ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」は、2022年10月7~10日に福岡市のキャナルシティ劇場で上演される。これに先立ち、9月25~30日に東京・渋谷のオーチャードホールで上演された東京公演はすべて終了している。
 
★序文は阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも無料でお読みいただけます。舞台写真はブログにのみ掲載しています

★無料のブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。大貫勇輔さん、Mayʼnさん、上川一哉さん、三浦涼介さん、永井大さんら俳優陣の演技に関する批評や、石丸さち子さんの演出や舞台表現に対する評価などが掲載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは原則として2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

 なお、今回の公演では、ユリア役、ジュウザ役、シン役、ラオウ役、リン役がWキャストであるため、数えきれないほどの組み合わせが組まれていますが、取材機会の関係で劇評を掲載するのは、ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~(大貫勇輔・Mayʼn・上川一哉・上田堪大・三浦涼介・永井大・桑原愛佳出演回)」に限らせていただきます。なにしろ超人気公演ですので取材機会も限定されます。どうかご了承ください。
 この劇評ではカバーできない平原綾香さん、伊礼彼方さん、植原卓也さん、福井晶一さん、山﨑玲奈さんのファンや関係者の方には大変申し訳なく、心苦しく思っております。またの機会に採り上げさせていただければ幸いです。ご容赦ください。
 ただし、ブログでのみ掲載する舞台写真は、ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~(大貫勇輔・Mayʼn・上川一哉・上田堪大・三浦涼介・永井大・桑原愛佳出演回)」に限定せず、いろんな組み合わせが掲載されていますので、ご覧になってください。ただし、先ほどカバーできないことをお知らせした方々の中で写真でもご紹介できない方もいらっしゃいます。重ね重ねで申し訳ありません。ご容赦ください。
 
【注】以下のキャプション(写真説明)のカッコ内の冒頭にある「(c)」は本来は「丸の中にc」のいわゆるマルシーと表記すべきですが、環境依存記号のため、パソコンやスマホの機種、機能によっては「c」としか表示されません。このため代替表記として「(c)」を使用しています。いずれも権利者のクレジットとなります。関係者の皆さま、ご了承ください。
 
★ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」公演情報

ここから先は

5,381字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?